ドルトムントはチームになっていない? 優秀なタレント揃ってもバイエルンに届かぬ現状

今季もドルトムントはブンデス優勝に手が届きそうにない photo/Getty Images

大一番のライプツィヒ戦に4失点完敗

またしてもバイエルン・ミュンヘンには届かないのか。2021-22シーズンはマルコ・ローゼ監督を新指揮官に据え、10シーズンぶりとなるブンデスリーガ制覇を目指していたドルトムント。しかし、今季も彼らがマイスターシャーレを手にすることはないのかもしれない。

これまで僅かに繋いでいた希望も、現地時間2日に行われたブンデスリーガ第28節のRBライプツィヒ戦(●1-4)で潰えたと言っていいだろう。ドルトムントは前節まで首位バイエルンを6ポイント差で追走していたものの、この敗戦によって勝ち点差は「9」に。リーグ戦は残り6試合と少ないこともあって、逆転の可能性は限りなくゼロに近づいてしまった。ライプツィヒ戦は踏ん張りどころだったはずだが、まさかの完敗という結果にショックを受けているファンも多いだろう。

しかし、これが今のドルトムントなのかもしれない。かねてより「大一番で勝てない」との指摘は現地メディアから入っていたクラブ。優秀な選手こそ揃っているが、彼らはどうにも“個の集合体”という側面が強い印象だ。ローゼ監督の下で攻撃に人数をかけた際の迫力こそ増したが、守備面などではまだ拙さが残る部分も。今季の戦いぶりが不安定だったのは。こうした部分も大いに関係していたはずだ。
「ドルトムントには非常に優れた選手が揃っている。だけど、彼らは1つのチームではなかった。重要な局面で誰かがピッチにいないだけで、簡単に崩壊してしまったね。とにかく脆いのはどうにかしなければならない」(独『Sport 1』より)

そんなドルトムントに対しては、元ドイツ代表MFマウリツィオ・ガウディーノ氏もこのように自身の見解を述べている。どれだけ優秀な選手を揃えようとも、チームとして一丸にならければ優勝には届かない。ユルゲン・クロップがチームを率いていた際には、まさにその“組織力”が他の追随を許さないレベルにあったドルトムント。はたして、彼らは来季以降にチームの一体感を手に入れることができるのだろうか。

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