藤田、松木ら揃う“パリ世代”の中盤戦士 ドバイカップで好成績を収めた彼らのフル代表への抜擢はあるか

この背滝は藤田譲瑠チマをはじめ優秀な中盤が揃っている photo/Getty images

ドバイカップは3連勝で優勝している

24日にオーストラリア代表と、29日にベトナム代表と戦った日本代表。その中でワールドカップ・カタール大会行きの権利を勝ち取っており、日本サッカーとして大きく前進することになった。

そんな激闘を終えた日本代表だが、戦っていたのは彼らだけでなく、パリ五輪を目標とするU-21日本代表はUAEで開催されたドバイカップを優勝し、初の海外遠征で結果を残している。ドバイカップでは同じくアンダー世代のクロアチア代表、カタール代表、サウジアラビア代表と対戦しており、日本代表は3連勝、3試合連続でのクリーンシートと素晴らしい結果を残している。各チームの強化を目的とした親善試合ではあるが、この結果は称賛に値するといえる。

その中でも気になるのは中盤の選手たちだ。この世代は中盤に優秀な選手が揃っており、京都サンガF.C.の川崎颯太(「崎」はタツサキ)、東京ヴェルディの山本理仁、横浜F・マリノスの藤田譲瑠チマ、湘南ベルマーレの田中聡、FC東京の松木玖生がいる。どの選手も所属クラブで出場機会を得ており、注目のヤング・タレントだ。

ここまで中盤の選手に注目するのはもちろん、彼らの実力の高さもあるが、フル代表への抜擢が考えられるからだ。現状の日本代表は[4-3-3]を採用しており、アンカーに遠藤航、インサイドハーフに田中碧と守田英正が起用されている。1-1での引き分けとなったベトナム戦では柴崎岳、原口元気、旗手怜央が先発となったが、遠藤や守田らのスタメンを脅かす出来とは言えなかった。もちろん、今後より連携を深めていくことにはなるが、U-21の選手が絶対に割って入れないという選手層ではない。

その中でも特に注目はF・マリノスの藤田か。東京ヴェルディから徳島ヴォルティス、そしてF・マリノスと着実にステップアップしている若手であり、F・マリノスでも出場機会を得ている。豊富な運動量とピッチに響き渡る声でのコーチングが特長的な選手であり、インサイドハーフとしての適性を持っている。推進力のあるドリブルと正確なパス精度を持っており、徳島時代には強烈なミドルシュートからゴールを奪っている。20歳と若く、フル代表に抜擢されても驚くことはない。

どの選手もそうだが、所属クラブの中堅やベテランを押しのけてプレイしており、伸び盛りの若手である。また、カタール大会での登録メンバーは23人とされているが、26人に拡大される可能性があるとの報道が出ている。これが現実となれば藤田に限らず、多くの選手にチャンスがあるはずだ。

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