早熟で終わらなかった元ウェストハムDF 16歳でエジルを封じた男はブンデスリーガで名を揚げる

16歳での速すぎるデビューからオックスフォードはここまでの成長を遂げた photo/Getty images

インターセプト数は立派な数字だ

遠藤航や伊藤洋輝ら多くの日本人がプレイするブンデスリーガ。そのリーグに所属するアウクスブルクは今季苦戦を強いられている。現状では降格プレイオフに回ることになる16位ヘルタ・ベルリンとの勝ち点差はゼロポイントであり、得失点差の小さな差で一つ上の順位にいる。リーグ戦は残り8試合であり、11シーズン連続での1部残留を決めたい。そんなアウクスブルクの主力センターバックとして活躍しているのが、DFリース・オックスフォード(23)だ。

トッテナムとウェストハムのアカデミーで育ち、その後トップチームデビューを飾ったオックスフォード。現在23歳の彼だが、デビュー当時は16歳であり、そのシーズンにアーセナルと対戦して現フェネルバフチェのメスト・エジルを封じたことで一躍時の人となった。「リオ・ファーディナンドの再来」とも呼ばれ、大きな期待を寄せられたが結局そのシーズンはプレミア7試合のみの出場に終わっており、2019年にアウクスブルクに完全移籍している。

16歳でのプロデビューとなると、どうしても早熟なイメージを持たれがちだが、歳を重ねるごとに順調に成長しており、アウクスブルクではここまで1980分のプレイタイムを得ている。これは守護神ラファウ・ギキエヴィツに続くチームで2番目の成績なのだ。

今季はそんな過去の偉業だけでないことをスタッツで示している。ここまでのインターセプト数は59回であり、ブンデスリーガ全体で2番目の数字を残している。さらに190cmと高身長を生かしたエアバトルも強力であり、空中戦勝利数69回はアウクスブルク内でトップの数字となる。

英『The Sun』では海外で活躍するイングランド国籍を持つ選手でベストイレブンを作成しており、オックスフォードの名前も挙げられている。他の選手でいえばボルシア・ドルトムントのジュード・ベリンガムや堂安律とチームメイトであり、ノニ・マドゥエケと錚々たるメンバーが揃っており、23歳のオックスフォードにも十分にチャンスはあるだろう(データは『SofaScore』より)。

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