ウイングバックもボランチもこなす柏の万能戦士 中村慶太が見せた高いユーティリティ性能

今季柏に加入し、開幕から存在感を示している中村慶太(写真はプレシーズンマッチのジェフ千葉戦) photo/Getty Images

中盤起用でも存在感

6日に行われた明治安田生命J1リーグ第3節にて、鹿島アントラーズに0-1で敗れることとなった柏レイソル。今季のJ1では開幕から好調だった同クラブだが、ここで連勝はストップすることとなってしまった。

しかし、悔しい敗戦のなかでもポジティブな部分はいくつか見て取ることができたと言っていい。なかでも印象的だったのは、後半の途中投入から印象的なパフォーマンスを披露したMF中村慶太だ。

この鹿島戦においては、これまで起用されていた右ウイングバックではなく、交代した山田雄士が勤めていた中盤の位置にそのまま入った中村。すると、同選手は長短織り交りまぜたパスを駆使しながら柏の攻撃を司る存在に。絶妙なサイドチェンジに加えて、73分には前線の中央へ差し込む気の利いたパスでチャンスを演出。結果的に得点にはつながらなかったものの、高いポジションセンスとパス精度を備えた彼は鹿島にとって相当に厄介な存在だったはずだ。
この鹿島戦でのパフォーマンスを見る限り、チームがボールを持つ時間帯が多くなる際には今後も中村をボランチで起用するのはアリだろう。複数のポジションをハイレベルにこなすレイソルの万能戦士。中村慶太という男の存在は、柏に多くの選択肢を与えている。

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