SB、中盤でプレイし走行距離は13km スーパーゴールで勝利に貢献したF・マリノス小池龍太の適応力

ゴールをチームメイトと喜ぶ25番小池龍太 photo/Getty images

中盤にまでプレイエリアを広げている


ACLの集中開催もあり、すでに今季は5試合を消化している横浜F・マリノス。結果は3勝1分1敗であり、その2勝は昨季上位を争った川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸から挙げており、今季のスタートは大成功だといえる。3勝目となった清水エスパルス戦でヒーローになったのはDF小池龍太だった。

当時はJFLで戦っていたレノファ山口でキャリアをスタートさせ、その後柏レイソルを経由してベルギーのスポルティング・ロケレンに加わった小池。しかし、クラブ側の問題もあり、ベルギーでのプレイを断念。2020年にF・マリノスに加わり、今季で3シーズン目となっている。

基本的にはサイドバックの選手であり、本職は右。F・マリノスでは左でもプレイするユーティリティ性を持った選手だが、2日の神戸戦では途中からダブルボランチの一角として起用されている。そこでは印象的な働きを見せており、清水戦でケヴィン・マスカット監督は先発で使ってきた。

F・マリノスのSBは中央に入る偽SBと呼ばれる動きをマスターしているということもあってか小池も問題なく中盤の選手としてプレイしていた。ボールを持てば推進力のあるドリブルで運び、何より走力で攻守に貢献することができる。また、ゴールの場面では逆足である左で素晴らしいコントロールショットを沈めている。吉尾海夏のデコイランでのサポートもあったが、ボックス内にスペースが生まれるとすかさず左足を振り抜き、先制点を決めている。

後半には右SBの松原健が下がることになり、小池が中盤から右SBにポジションを移している。こういったユーティリティ性の高さも彼の武器であり、積極的な攻撃参加からチームに貢献している。SBでの序列も高い選手だが、中盤での序列も上がったといえる。走行距離は圧巻の13km。今後もチームの中心としてマスカット監督に重宝されることになるだろう(データは『Jリーグ公式』より)。

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