離脱者続出の浦和で存在感を発揮 攻撃に厚みを加えた小泉佳穂

昨季も小泉が浦和の攻撃を支えた photo/Getty Images

61分から途中出場となった小泉

新型コロナウイルスの陽性者が選手とスタッフで複数名出てしまった浦和レッズ。開幕戦ではユースの選手をベンチ入りさせるなど厳しい状況で挑んだ。0-1と敗れてしまった京都サンガとの一戦だが、小泉佳穂の投入からチームは攻撃に厚みを持たせることができた。

リカルド・ロドリゲス監督は[4-1-2-3]のシステムで、中盤には柴戸海をアンカーに据え、伊藤敦樹と安居海渡を2列目で起用した。強度の高い相手の中盤に対して3枚の中盤を並べ、前線から積極的に守備を仕掛ける形で対抗する。

しかし浦和はボールを保持した際には、最前線の江坂任と両サイドハーフによる仕掛けの一辺倒となってしまう。サイドバックに守備的な選手を配置した京都はサイドに蓋をすることで決定機を作らせない。

そんななか61分に投入された小泉は、自身のパスや技術で流れを変えていた。両足遜色ないキックで相手守備陣も同選手を捕まえることができず。78分にはフリーで決定的なシュートを放つなどゴールの匂いを期待させるプレイを披露した。

岩尾憲や平野佑一といった中盤でパスをさばける選手が不在だったことは、開幕戦での痛手の1つだっただろう。小泉も怪我が明けたばかりで万全ではなかったかもしれない。それでも中盤のレジスタがいない状況で、彼の存在感は重要であることを感じさせた試合だった。

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