オファーは届いているようだが……
はたして、イタリアで出番を失う元アルゼンチン代表DFはこのまま欧州トップシーンから姿を消してしまうのだろうか。2018年のロシアW杯にも参戦したセンターバックだが、彼の存在感はここ数年で一気に薄れることとなってしまっている。
そのセンターバックとは、ASローマに所属するDFフェデリコ・ファシオ(34)だ。数年前まではジャッロロッシの最終ラインを支える一員として奮闘していた同選手だが、現在はチームで“忘れられた存在”になってしまったと言っていい。ローマで最後に出場した公式戦は昨年4月に行われたカリアリ戦。半年以上も出番はなく、ジョゼ・モウリーニョ監督のチームでは完全に構想外となってしまっている。今年5月には35歳を迎えるだけに、出番を得たいのであれば今冬に新天地を探したい状況だ。
しかし、ファシオが冬の移籍市場で動くことはないのか。伊『calciomercato』によると、同選手は現在チームの全体練習にさえ参加できない状況にもかかわらず、現行契約が満了を迎えるシーズン終了までローマに留まることを望んでいるという。待遇改善に向けてクラブとの法廷闘争も辞さない構えのようだが、移籍は望んでいないとのことだ。
そして実際、そんなファシオに対しては今冬サンプドリアやサレルニターナなどがオファーを提示したものの、それは全て本人の意向で拒否されたと伊『Corriere dello Sport』が伝えている。昨夏にも現在より好条件のオファーを提示してきたクラブがあったとされるが、それもすべて拒んだと報じられている。
他クラブへ移籍した方がプレイヤーとしての価値を落とさずに済みそうだが、はたして彼のキャリアは今後どのような方向へと進んでいくのだろうか。このまま終わってほしくはない実力者だが、ファシオの運命やいかに。