日本戦で川島永嗣を破った“新星サイドバック”の今 完全復活目指すセネガルの翼

日本戦で得点を記録したワゲ photo/Getty Images

怪我での離脱が続いていたが……

自慢のスピードで右サイドを駆け上がり、川島永嗣が守るゴールに強烈な右足ショットを叩き込んだあの瞬間、セネガルの新星サイドバックは世界的に有名な若者となった。

2018年のワールドカップ・ロシア大会の日本戦で強烈なシュートを叩き込んだのは、セネガル代表DFムサ・ワゲだ。この名前を覚えている日本のサッカーファンは多いだろう。

当時のワゲは19歳と若く、あのワールドカップの1か月後にバルセロナへ移籍。一気にブレイクすることになり、このままアフリカを代表するスタープレイヤーになるかと思われた。バルセロナでも一旦はBチームに入ったが、2019年にはリーガ・エスパニョーラでデビュー。まずまずのスタートとなっていたはずだ。
しかし、ワゲは2020年にレンタル先のPAOKでプレイしていた際にゴールポストと激突。右膝を手術する大怪我を負ってしまい、2021年はその治療に費やすことになった。

ただ、その試練も終わりに近づいているとスペイン『SPORT』は取り上げている。復帰の時が近づいているのだ。

あとはどこでプレイするかだ。今はバルセロナに戻っており、クラブとの契約も2023年まで残っている。しかしバルセロナの右サイドバックにはベテランのダニエウ・アウベスも戻ってきており、今のところワゲが入る場所は見当たらない。同メディアも指揮官シャビ・エルナンデスの構想に入る可能性は低いと見ており、出番を得られる他クラブへ向かうことになるかもしれない。

それでも、まずは復帰が1番だ。現在セネガル代表はアフリカ・ネイションズカップを戦っているが、いずれはワゲも代表に戻るだろう。ここまでは日本戦のゴールが代表での唯一の得点となっており、あの攻撃参加を待っているセネガルのファンは多いはず。今年のワールドカップまでまだ時間は残っているが、ワゲは再び元気な姿を見せてくれるか。

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