ベンゼマ、C・ロナウドと同じレベル? 35歳になってもプレミアの最前線を走り続けるレスターの鉄人

35歳となった今でもゴールを量産しているバーディ photo/Getty Images

既に9ゴールをマークしている

ブバカリ・スマレやパトソン・ダカなど期待できる選手を夏の移籍市場で加えたものの、今季のレスター・シティは苦戦している。やはり、ウェズレイ・フォファナをはじめとする離脱者の多さが厳しく、10位という期待外れの順位に沈んでしまっている要因だといえる。

そんな苦戦気味のレスターだが、今季もFWジェイミー・バーディは絶好調だ。

イングランドの8部相当とされるストックスブリッジ・パークでプロキャリアをスタートさせ、2012年に当時2部のチャンピオンシップで戦っていたレスターに加入したバーディ。常にチームの点取り屋としてゴールを量産しており、プレミアリーグを制覇した15-16シーズンはキャリアハイとなる24ゴールを挙げている。

今季もその勢いは衰えておらず、チームトップとなる9ゴールを決めている。プレミアではリヴァプールのモハメド・サラー、ディオゴ・ジョタに続く3番目の好成績だ。

そんなバーディだが、1月11日で35回目となる誕生日を迎えている。35歳でここまでコンディションを落とさず得点を量産しているのは珍しく、近い年代でここまでの数字を残しているのは、レアル・マドリードのカリム・ベンゼマ(34)、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウド(36)くらいだ。

8部相当のクラブからキャリアをスタートさせた選手が、ロナウドのようなエリートと同じラインに並んでいることだけでも素晴らしいのだが、バーディは自身をアップデートすることで今のレベルを保っている。

バーディはスピードを武器としていた選手だが、どうしても35歳という年齢には勝てず衰えが見られる。だが、スピードばかりに頼っていたわけではなく、ボックス内でのポジショニングや絶妙なタイミングでの抜け出しからゴールを奪っている。また、昨季はケレチ・イヘアナチョの覚醒もあり、レスターでは2トップが主流となったが、その際はサイドに流れるなどプレイスタイルを変えてチームに適応している。そういった変化の上手さが得点を量産し続けられる要因なのだろう。

35歳となってもプレミアのトップストライカーとして前線を走り続けるバーディ。レスターでは前述したイヘアナチョやアデモラ・ルックマンなど勢いのある若手が在籍しているが、バーディはスタメンを守り続けることができるのだろうか。

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