《黒い森のベッカム》が量産するチャンスメイク ドイツで起こるサプライズ

フライブルクで躍動するグリフォ photo/Getty Images

イタリア代表監督マンチーニも注目すべきキック

今季ドイツ・ブンデスリーガで1つのサプライズとなっているのが4位に食い込むフライブルクだ。中堅クラブながらフライブルクは懸命に食らいついており、目指すは夢のトップ4フィニッシュだ。

その躍進に大きく貢献している選手の1人に、MFヴィンチェンツォ・グリフォがいる。28歳のグリフォはドイツ出身の選手ではあるのだが、国籍はイタリアだ。2018年にはイタリア代表デビューも果たしており、イタリアのサッカー選手としては珍しいキャリアの持ち主と言えるかもしれない。

伊『Calciomercato』によれば、愛称は黒い森のベッカム。これはグリフォがドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州の出身で、その地方に広がる山岳地帯がシュヴァルツバルト(黒い森)と呼ばれていることから、グリフォにもそうした呼び名がつけられているという。
ベッカムと呼ばれているのは、ウイングプレイヤーのグリフォがブンデスリーガでアシストを量産しているからだ。2019-20シーズンはリーグ戦8アシスト、昨季は10アシスト、今季も4得点6アシストと好調を維持しており、現ブンデスリーガを代表するチャンスメイカーの1人と言っても大袈裟ではない。

そのグリフォに興味を示しているのがセリエAのサンプドリアだ。イタリア国籍を持ちながら、ドイツ出身のグリフォはドイツ国内でしかプレイ経験がない。28歳を迎えているグリフォにはセリエAでプレイしてみたいとの考えもあるようで、キャリア初のイタリア行きに注目が集まっているのだ。

残念ながら昨夏のEURO2020ではメンバーに入らなかったが、ブンデスリーガでの成績を考えればイタリア代表招集のチャンスが再び巡ってくるはず。セリエAでのアピールに成功すれば状況が変わる可能性もあり、イタリアのサッカーファンも黒い森のベッカムとまで呼ばれるチャンスメイカーを生で見たいはずだ。

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