前半45分で交代させられていた頃の姿はない “別人”となってチェルシーで躍動するサウール

今後は戦力と数えて良いか photo/Getty Images

ようやくイングランドに慣れてきたか

今夏の移籍市場でアトレティコ・マドリードからチェルシーに加わったスペイン代表のMFサウール・ニゲス。この移籍が決まった際はエンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コバチッチに続く信頼できる4人目の中盤戦士だと期待されていた。

しかし、蓋を開けてみればチェルシーの中盤でプレイできるだけの強度がなく、デビュー戦となったアストン・ヴィラ戦ではまさかの前半45分でベンチに下げられる屈辱を経験している。その後のワトフォード戦でも再び前半45分で交代させられており、イングランド挑戦は失敗だったかに思われたが、カラバオカップのブレントフォード戦あたりから中盤で存在感を発揮するようになっている。

直近のFAカップ3回戦チェスターフィールド戦でも同様に輝きを放っていた。

コバチッチと共にダブルボランチで先発を果たしたサウールは、中盤の底からパスを散らす配球役として攻撃のリズムを作り出していた。守備では攻撃の芽を摘む鋭いタックルで3度相手からボールを奪っている。攻守に渡って躍動しており、デビューとなったヴィラ戦と比較すれば別人のようなパフォーマンスだった。

英『90min』では中盤で粘り強くプレイしていた、英『The Sun』では与えられた仕事を上手くこなしていたと、大絶賛とまではいかないが、各メディアがサウールを称賛している。

チェスターフィールドはナショナルリーグと呼ばれるイングランド実質5部のクラブであり、サウールが完全にフィットしたとはいえないが、今後に期待できるプレイであったことは間違いない。次節はトッテナムとのカラバオカップ準決勝であり、サウールは出番を貰うことができるのだろうか。

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