苦戦していたDFも出し抜く巧みな動き出し 今季驚異的ペースで得点を重ねるサラー

追加点を決めたサラー photo/Getty Images

チェルシー戦で2点目のゴールを決める

プレミアリーグ第21節でリヴァプールはチェルシーと対戦。2点を先制する展開となったが、前半のうちに同点に追いつかれて2-2の引き分けに終わった。この試合でチームの2点目を挙げたモハメド・サラーは、直近2試合で封じ込められた鬱憤を晴らすかのようなプレイを見せた。

サラーはトーマス・トゥヘル監督が就任してからのチェルシー戦で決定的なシーンを作れていなかった。昨シーズンは完封されてしまい0-1で敗戦すると、今季の第3節ではPKで1点を記録しているものの、1人少ない相手に対し流れの中ではゴールを決めることができず。

特に対峙するアントニオ・リュディガーに苦しめられていた。フィジカル面の強さだけでなくサラーと競い合えるスピードも武器とする相手で、ボールを奪われてしまうことも少なくない。

そんな中で今試合での得点は、完全にリュディガーの裏を突くことで生まれた。サラーがボールを持った瞬間にリュディガーはマークに付くものの、サラーが中央へとパスを送ると同選手に対してリュディガーは背を向けて対応した。

その状況下でトレント・アレクサンダー・アーノルドへボールが渡った瞬間にサラーは全速力でゴール前へと走り出す。リュディガーはサラーの動きに対応しようとするも追いかけることができず。代わりに対応したマルコス・アロンソは、サラーの巧みなステップに振り切られてしまいゴールを許してしまった。

苦しめられていたリュディガーの視界から消えたことで勝負する暇を与えなかったサラー。アレクサンダー・アーノルドの高精度のパスも彼らの信頼の上で成り立っているのだろう。得点を量産するサラーは動き出しもトップレベルであることを証明している。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ