マンCが費やした《1億ポンド》は正しかったのか 1得点2アシストのMFに厳しい視線が

今夏マンCに加わったグリーリッシュ photo/Getty Images

やはり金額が大きいだけに……

1億ポンドでの移籍から約4カ月。そろそろサポーターの視線も厳しくなってくる頃合いだが、マンチェスター・シティがMFジャック・グリーリッシュ獲得に費やした1億ポンドは適正な金額だったのだろうか。

アストン・ヴィラで中盤の王様となっていたグリーリッシュは今夏にマンCへ1億ポンドもの移籍金で加わったが、ここまでプレミアリーグ11試合で1得点2アシスト。独特なリズムで刻むドリブルだったり、ファウルをもらうのが上手かったりと、グリーリッシュの魅力を得点数やアシスト数だけで判断できないのも事実だ。しかし、1億ポンドという金額を考えると1得点2アシストで満足してもらうのは難しいだろう。

やはり得点数は評価に直結しやすく、今季マンCの中盤ではリーグ戦にてMFベルナルド・シウバが7得点、イルカイ・ギュンドアンが3得点、フィル・フォーデンが3得点、リヤド・マフレズが2得点と、セルヒオ・アグエロが抜けたチームをMF陣の得点が支えている。守備的MFのロドリでもグリーリッシュより多い2得点を記録しており、グリーリッシュへの風当たりは厳しくなりつつある。
米『ESPN』がサポーターの反応をまとめているが、SNS上では「グリーリッシュはイングランドのメディアによって過剰に評価された選手だ。ファウルは受けても、シティの助けにはなっていない」、「驚かないスタッツだ。私はいつだってグリーリッシュよりデマライ・グレイを評価してきた」など、厳しい声もある。

デマライ・グレイとは、今夏にエヴァートンがレヴァークーゼンより200万ポンドで獲得した25歳のイングランド人アタッカーだ。そのグレイは不振に喘ぐエヴァートンにて5得点2アシストの成績を残しており、グリーリッシュよりもかなりお買い得な補強だったと注目されているのだ。

もちろんグリーリッシュを擁護する声もある。マンCを指揮するジョゼップ・グアルディオラのスタイルが独特なため、どんな選手でも適応に1シーズンはかかってしまうとの意見だ。これは事実かもしれない。グリーリッシュも必死にグアルディオラ流に馴染もうとしている最中のはず。

とはいえ、1億ポンドは大きい金額だ。グリーリッシュには特大のプレッシャーがかかることになり、得点数とアシスト数もそれなりに上げていかなければ批判は避けられそうにない。後半戦にその真価を発揮できるだろうか。

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