以前まではなかったアグレッシブさ 新・赤い悪魔の武器となるハイプレス戦術

サンチョをはじめとする3トップのハイプレスは強力だ photo/Getty Images

期待できるチームに変化している

29日に行われたマンチェスター・ユナイテッド対チェルシーの一戦は1-1での痛み分けとなった。マンUとしては首位を走るクラブ相手に大きな勝ち点1を手にしており、ブルーズとしては2位マンチェスター・シティとのポイント差が1まで縮められてしまった。

リヴァプール戦、シティ戦、ワトフォード戦での大敗を経験したマンUからすれば、欧州王者であるブルーズ相手にドローで終えられたのは少し驚きがあるが、それを納得できるほどチーム内では大きな変化が見られている。

まず、前線からのプレスが大きく改善されていた。前の3人は左からマーカス・ラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ジェイドン・サンチョとなっており、彼らを中心にチェルシーに対しハイプレスを仕掛けていた。これによって相手後方からのビルドアップに圧力を与えており、パスの供給源を塞いでいた。フレッジ、スコット・マクトミネイ、ネマニャ・マティッチからなる中盤がボール奪取に成功しており、マンUの戦術が明確に見えてきた。以前まではここの戦術が不透明だっただけに、マイケル・キャリック政権となって大きな改革が行われていると予想できる。

だが、まだまだ改善点は多い。中盤でボールを奪った際のパターンが前線へのカウンターしかなく、安全に後方でボールを回し、自分たちの時間を作りたい。それができれば、また一つ大きく成長することができるだろう。

次期指揮官に決定したラルフ・ラングニックが得意とするハイプレスを見せた新・赤い悪魔。英『Daily Mail』によればコーチであるダレン・フレッチャーは試合中にイヤホンをしており、それがラングニックとの通話ではないかとの話も出ている。真相は定かではないが、そう考えてしまうほどこのゲームのマンUはアグレッシブに戦っており、指揮官交代はひとまず成功の道をたどっている。

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