チェルシーの生命線ウイングバック 熾烈なポジション争いに身を投じるチルウェル

公式戦3連発のベン・チルウェル photo/Getty Images

どちらも優秀な選手だ

トーマス・トゥヘル政権となってから好成績を残しているチェルシー。昨季はCLを制覇しており、今季も同様にタイトル獲得に期待が寄せられている。

そんなブルーズだが、やはり両翼を担うウイングバックが彼らの強みだ。前線の並びはその状況に応じて変化するが基本的には[3-4-3]で試合に臨むことが多く、より攻守に絡む両ウイングバックはチェルシーの生命線ともいえる。

直近では左にベン・チルウェル、右にリース・ジェイムズが起用されており、チルウェルに関してはここ3試合で3ゴールとDF離れした得点感覚を見せている。

昨季チームに加わったチルウェルはフランク・ランパード時代には左サイドバックで、トゥヘル時代には左WBで起用されており、CL決勝の舞台に立つなど充実したシーズンとなった。

しかし、今季は開幕から出遅れており、同ポジションのライバルであるマルコス・アロンソに出番を奪われている。アロンソは自身の強みである攻撃センスを存分に発揮し、ゴールにも絡んでおり、今季はアロンソの年になるかと思われた。が、チルウェルはサウサンプトン戦で今季リーグ初先発を記録するとこちらも負けじとゴールを奪取。続くブレントフォード戦でも見事な決勝点を挙げており、勝利の立役者となっている。

このようにアロンソに劣らない得点能力を見せたチルウェルだが、やはり前線での選択肢の豊富さが彼の強みだろう。サイドで張ればクロス、中央で持てばある程度キープでき、時間を作ることができる。裏への動き出しも見事であり、アロンソと違った武器で指揮官にアピールしている。

監督としては嬉しい悩みであるアロンソとチルウェルの左WB問題。過密日程ではローテーションしていけばいいが、重要な一戦ではどちらの選手を起用するのか注目だ。

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