19歳は空中戦でも地上戦でも強さを見せる “ファン・ダイク級”も目指せる逸材CB

ボーフムの最終ラインで奮闘するベラ・コチャップ photo/Getty Images

「いずれは彼のような選手に……」

今はまだブンデスリーガの下位クラブで経験を積んでいる段階。しかし、ボーフムで着実に成長を遂げている19歳は、いずれ世界最高級のセンターバックとなれるのか。今後の飛躍に期待したいのはU-21ドイツ代表DFアルメル・ベラ・コチャップだ。

190cmのサイズを活かした空中戦をはじめ、地上戦でも類まれなる対人性能を備えるベラ・コチャップ。昨季リーグ戦28試合に出場してボーフムの2部優勝に貢献すると、1部に昇格した今季もここまで6試合に出場してチームの最終ラインを支えている。第7節までを終えてボーフムはブンデスで3番目に多い失点数(16点)を喫しているが、ベラ・コチャップ個人のパフォーマンスは悪くない。

そして、そのクオリティの高さは数字にも表れている。データサイト『SofaScore』によると、2021-22シーズンのベラ・コチャップはクリア数(34回)や空中戦勝率(63.64%)、地上戦勝率(65.52%)といった項目で印象的なスタッツを記録。相手にドリブル突破を許したのも2回のみとあって、トップレベルの舞台でも十分に通用していることは見て取れるだろう。現時点でこそあまり注目されていないが、磨けばさらに光る逸材であることは間違いない。本人も目指す場所は世界トップレベルのようだ。
「僕は今、さまざまな選手から学んでいるよ。ゲームやドキュメンタリー番組なんかを見ながら、あらゆるDFの強みを研究しているんだ。彼らの得意なことを自分のものにしたいと思う気持ちは強い。特にファン・ダイクは最高だね。いずれは彼のような選手になりたいよ」(独『Spox』より)

最終目標はリヴァプールに所属する“現役最強DF”との呼び声も高いフィルジル・ファン・ダイク。はたして、ベラ・コチャップは近い将来にその領域へと到達することができるのだろうか。ポテンシャルは間違いないだけに、そう遠くない未来における新たなファン・ダイク級CBの誕生には大いに期待したい。

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