“3000万ポンド”もつぎ込む価値はある? アーセナルにラムズデールは本当に必要か

今夏アーセナルへの移籍が噂されているラムズデール photo/Getty Images

優秀なのは間違いないが……

今夏、新たなGKの獲得に動いているとされるアーセナル。昨季控えGKを務めたマシュー・ライアンのレンタルが終了したこともあり、たしかにこのポジションの補強はアーセナルにとって急務と言えるだろう。

そんななか、ガナーズが獲得に動いているとされるのはシェフィールド・ユナイテッドに所属するイングランド代表GKアーロン・ラムズデール(23)だ。23歳とまだ若く、類まれなシュートストップ能力を誇る同選手。昨季プレミアで記録したセーブ率はレノの69.2%を上回る70.7%ということもあり、ガナーズとしては確保できれば大きな補強となることが予想される。

しかし、英『Daily Mirror』によると、ラムズデールの獲得に必要とされる移籍金は3000万ポンド(約45億5000万円)とも。2018年夏にレノを獲得した際の移籍金が2200万ポンド(当時レートで約35億円)程度だったことを考えれば、少々割高と言えるだろう。近年、サッカー界では選手の移籍金が高騰していることも考慮に入れなければならないが、それでもラムズデールにそれだけの投資をする価値があるかどうかには疑問が残る。新シーズンに正守護神を任せることが確定するような状況であれば話は別だが、レノも著しくパフォーマンスが落ちたわけではなく、いっとき噂された退団の話がないとすれば正守護神はレノの方だろう。
そういった事情も考慮すれば、アーセナルはもう少し安価なGKに目を向けるべきか。元イングランド代表DFのダニー・ミルズ氏も、ガナーズにはラムズデールでない守護神の獲得を進言している。

「ラムズデールは優れたGKだ。でも、アーセナルに必要かと言われればそうではないと思うね。彼の移籍金は3000万ポンドだろう? それなら私は1000万ポンド程度で獲得できるニューカッスルのフレディ・ウッドマンをオススメしたいな。素晴らしい能力を持っているし、移籍金は半分で済む。ラムズデールも優れているのは認めるけど、正直3000万ポンドの価値があるとは思えないな。彼にそれだけのお金を払うなら、ウッドマンに投資した方がいいと思うよ」(英『Football Insider』より)

ウッドマンは昨季チャンピオンシップのスウォンジーにレンタルされ、72.7%のセーブ率を記録したGK。ラムズデールと比べれば少しスケールで見劣りするが、優秀な守護神であることは間違いない。レノと正守護神を争えるかは微妙なところだが、控えGKとしては十分な人材と言えるか。今夏新たなGKを探すアーセナルだが、あまり無理をする必要はないのかもしれない。

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