1試合平均“0.35失点”が崩れた 追撃許したアトレティコ堅守の乱れ

リーガ首位に立つアトレティコ photo/Getty Images

2強を振り切れるか

今季こそはリーガ2強も落ちたかに思われたのだが、気付けばリーガ・エスパニョーラは大混戦となっている。

30試合を消化した段階でアトレティコ・マドリードが勝ち点67で首位、それを2位レアル・マドリード(同66)、3位バルセロナ(同65)で追っており、まさに団子状態だ。

今季はアトレティコが独走するとの読みもあったのだが、中盤戦から一気に差が詰まることになった。ここまでくれば、もうどこが優勝してもおかしくない状況だ。
アトレティコにとって痛かったのは、シーズン途中から自慢の守備が崩れ始めたことか。

大幅に崩れたわけではないが、今季のアトレティコは開幕から14試合で失点が5点しかなかった。1試合平均にすると、失点数は0.35点だ。そこに新戦力のFWルイス・スアレスが加わり、攻守両面でアトレティコは理想的な状況にあった。

ところが、中盤戦から徐々に失点は増加。その後の16試合で15失点を喫することになり、1試合平均失点数は0.96点まで増えてしまった。

さすがに1試合平均失点0.35点を維持し続けるのは難しかっただろうが、それでも中盤戦からの16戦15失点は痛い。セルタと2-2で引き分けたり、レバンテには0-2で敗れたりと、失点の増加とともに勝ち点の取りこぼしも目立つようになってしまった。

終盤戦で逃げ切るには、とにかく失点を減らすしかない。それこそがディエゴ・シメオネ流であり、残り試合を無失点で乗り切るほどの勢いでもなければレアルとバルサの追撃を振り払うのは難しいかもしれない。

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