カギを握るは“逆サイド”でのプレイ? マンUの爆速王子に輝ける場所はあるか

マンUでレギュラーの座を掴みたいジェイムズ photo/Getty Images

左サイド主体の起用法に光明はあるか

近頃は出場機会を増やしつつあるものの、マンチェスター・ユナイテッドのスピードスターはこのままのスタイルで赤い悪魔における未来はあるか。ウェールズ代表FWダニエル・ジェイムズに対する周囲の評価は依然として厳しいままだ。ピッチ上で何回もスプリントを繰り返す姿には心を打たれるものの、「マンUの攻撃陣を任される選手としてはどうしても物足りない」という声はいまだSNS上でも散見される。

加入当初こそ持ち前のスピードを活かしてサイドを切り裂いていたジェイムズ。しかし、近頃はそのスピードが屈強なプレミアリーグのDFたちに通用しない場面もしばしば。加速力はピカイチだが、ボール保持時の武器は多くないだけに鳴かず飛ばずとなっている印象は否めない。

しかし、彼はプレイするサイドを変えることで、新たな自分を見つけ出すことができるかもしれない。これまでは右サイドでスピードを活かした縦突破一辺倒のイメージもあったジェイムズだが、彼は左サイドでプレイすることによって進化を果たすことができるか。縦突破に加えてカットインもしやすい左サイドであれば、相手は的を絞りづらい。ドリブル突破の精度がイマイチなのは気がかりだが、ウェールズ代表の一員として出場した現地時間30日のチェコ代表戦では左ウイングで好パフォーマンスを披露。カットインを意識する機会が増えたこともあってかボックス内に侵入する動きも増加し、81分には味方のクロスから値千金の決勝ゴールを頭で沈めてみせた。

「前にヘディングでゴールを決めたのはいつのことだっけな。記憶にないほどだよ。こういったゴールを決めることができたのは、ボックス内に侵入する意識が植え付けられたことが大きいね。最近はウイングの役割ばかりに気を取られて、相手の危険なエリアに入り込むことが全くできていなかった。味方のクロスが入るたびに『ああ、あそこに入っていたらな』と思っていたんだ。でも、今日の試合はそれをうまく実行することができた。タイミングもいい感じに取れてきたよ」(英『Manchester Evening News』より)

左サイドに回ることで、中央に侵入するタイミングを掴めてきたとジェイムズ。マンUではなかなか絶対的な存在となれていない同選手だが、大ブレイクへのカギとなるのは本職とは逆サイドでのプレイになるか。マーカス・ラッシュフォードとのポジション争いはかなり険しい道のりになるかもしれないが、試してみる価値はあるかもしれない。

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