序盤戦快走の原動力に
昨季プレミアリーグを制したものの、今季は第26節終了時で6位に甘んじているリヴァプール。そんな不調のチームに、負傷離脱中だったディオゴ・ジョタがトレーニング復帰を果たした。
昨季は圧倒的な攻撃力と安定した守備で、リヴァプールは30年ぶりにプレミアリーグを制した。今シーズンも序盤は首位を走るものの、ファン・ダイクやジョー・ゴメスといったセンターバック陣が大怪我を負って離脱。すると攻守のバランスが崩れ、失点が増えるだけでなく得点も奪えなくなる悪循環に陥り、昨季の勢いは鳴りを潜めている。
そんな不調のリヴァプールに、いよいよジョタが復帰する。ジョタは今シーズン、ウォルバーハンプトンから加入すると9試合5得点の活躍。序盤戦で首位を走る原動力となっていた。そんなジョタに後半戦を戦う上でかかる期待は大きい。ジョタがいるといないとで、チームのスタッツには大きな違いがあるからだ。
ジョタ離脱前はリヴァプールの1試合平均得点は2.2を記録していたものの、離脱後は1.4まで減少。また、7得点を記録したクリスタル・パレス戦を除くと0.9まで減ってしまう。加えて、ジョタは5得点のうち決勝点となるゴールを2つ挙げており、9試合の出場ながらジョタの得点でリヴァプールは勝点5を獲得している。
現在の攻撃はサラーに依存するシーンが散見し、得点が取れずに勝ち点を取りこぼす試合が多く見られる。ジョタが復帰することで相手の守備が彼へ向けられれば、サラーもマークが緩くなりさらに得点を積み重ねることができるだろう。ジョタの得点力は攻撃の質と勝ち点の獲得、どちらにおいても苦しむリヴァプールの救世主となり得る。ジョタの復帰が巻き返しを図る昨季王者の起爆剤となるか、期待したい。