35歳の今も得点感覚に衰えなく
ゴール前の駆け引きで全てを決めてしまう男。コロンビアのエースを務めてきた35歳FWラダメル・ファルカオの印象はそんなところだろうか。
派手な足技やスピードを持っているわけではないが、ゴール前での動き出しは現役屈指の上手さがある。現代では少なくなってきた純粋なタイプのストライカーだ。
それは現在所属するトルコのガラタサライでも変わらない。怪我の多さが気になるところではあるものの、今季もリーグ戦8試合で5得点2アシストを記録。昨季も16試合で10得点を挙げており、35歳になった今もファルカオの得点感覚は落ちていない。トルコではまだまだ得点を量産できるレベルだ。
19歳の時にリーベル・プレートでデビューしてから16年。過去の成績を振り返ると、改めてファルカオの凄さが分かってくる。
初の欧州挑戦となったポルトガルのFCポルトでは87試合に出場して72得点と驚異的な成績を記録。95.5分に1点のペースでネットを揺らし続けた。
勢いはアトレティコ・マドリードに行っても変わることはなく、アトレティコでは91試合で70得点。111分に1点のペースでネットを揺らし、チームのヨーロッパリーグ制覇などに貢献した。
フランスのモナコでも140試合で83得点を記録。ポルト、アトレティコ時代よりはペースが落ちたが、それでも125.8分に1点のペースでネットを揺らしている。
マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーでは結果を残せなかったが、現在所属するガラタサライでも125分に1点の得点ペースとなっており、プレミアリーグ時代を除けば一貫性は抜群だ。
現在は怪我による離脱が続いているが、まだコンディションさえ整っていればトップレベルで活躍できる選手のはずだ。スピードを失ってもゴール前での駆け引きでネットを揺らす。その技をまだまだ見せてほしいところだ。