“50m級”の超ロングスロー炸裂 デラップを彷彿とさせる男がイランに出現[映像アリ]

スローインは単にピッチ外からボールを戻すだけのプレイではない photo/Getty Images

次世代の“人間発射台”

かつてサウサンプトンなどで活躍し、“人間発射台”との異名を取った元アイルランド代表MFロリー・デラップを覚えているだろうか。ロングスローの達人とも言える選手で、彼が敵陣深くでスローインを担当する際は当時誰もがワクワクしていたことだろう。FKやCKとは違った弾道でゴール前に到達するボールで、デラップは何度も味方にチャンスを提供した。

そんなデラップの引退から7年半の時間が経過した今、彼の後継者となる存在が現れたのか。欧州リーグではないものの、イランにとんでもないロングスローの技術を持った選手が現れた。その選手とは、ペルシアン・ガルフ・プロリーグ(イラン1部)のペイカーンに所属するU-23イラン代表DFナーデル・モハマディ。この男が国内リーグの試合で驚異のロングスローを披露している。

そのプレイが生まれたのは、現地時間14日に行われたリーグ戦第15節のペルセポリス戦だ。ハーフウェイラインの少し手前でスローインを獲得したペイカーンは、この日3センターバックの中央で先発していたモハマディにスローワーを任せる。すると、同選手は少し助走を取ったのちに憩いをつけながら渾身のハンドスプリングスローを披露。モハマディの両手から放たれたボールは一直線にゴールの方向へと飛び、前線の味方の味方がGKと競るほどのシーンを生み出した。惜しくもゴールとはならなかったが、推定飛距離45〜50m(英『GIVE ME SPORT』より)のスローインは世界中を驚愕させている。
そして、このモハマディのプレイにはリヴァプールのスローインコーチを務めるトーマス・グレネマルク氏もいち早く反応。自身のSNSアカウントにて、「クレイジーなスローインだ。45〜47mくらいは飛んでいる気がするね。ピッチの大きさによっては53〜54m級だろう」とコメントしている。中東クラブの若者が披露した驚愕のスローインには、同プレイの専門家である同氏も度肝を抜かれたようだ。

なお、モハマディが驚くべきスローインを見せたのはこれが初めてではない。実は同選手、昨年12月に行われたリーグ戦第5節のゴルゴハール戦では、右サイドの似たような位置からスローインで相手GKのミスを誘い得点を決めている(直接スローインのボールがゴールに入った場合に得点は認められないが、GKが少しだけ触れていたため得点に。記録上は相手GKのオウンゴール)。このことから、モハマディかねてよりイラン国内ではロングスローを得意とする選手として知られていたようだが、今回のプレイでその知名度は世界レベルになりつつある。

イランで驚愕のロングスローを武器に活躍するモハマディ。はたして、彼は今後どこまでその一芸を極めていくのだろうか。スローインの最長ギネス記録はアメリカ人のマイケル・ルイス氏が記録した59.817mとなっているが、このイラン人DFが新たな記録を打ち立てる日もそう遠くはないのかもしれない。

・ペルセポリス戦での超ロングスロー


・昨年12月の超ロングスロー


参照元:Twitter

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