前回勝利のトッテナムに今季初対戦のエヴァートン…… 独走マンCを止める期待の2チーム

トッテナムは前回対戦でソン、ロ・チェルソがゴール。マンCを完封 photo/Getty Images

トッテナムは第9節でマンC相手に2-0で勝利

史上初となる9チームが首位に立つなど、大混戦を極める今シーズンのプレミアリーグ。しかし、ここに来て独走の気配を見せてきたのがジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティだ。前節リヴァプール相手に快勝し、2位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差を5に広げ、2年ぶりのプレミア制覇に向けて歩みを進めている。

攻守において隙のないサッカーを見せる今のマンC。その勢いを止めるチームは現れるのか。期待したいのが現地時間2月13日に顔を合わせるトッテナムと、現地時間17日に対戦するエヴァートンの2チームである。

トッテナムは第9節でマンC相手に2-0で勝利を収めている。ジョゼ・モウリーニョはこの試合で、本来左ウイングのソン・フンミンを右サイドで先発させ、1対1に強い右サイドのカイル・ウォーカーを避ける起用を見せた。相手の長所を消し去ることに長ける百戦錬磨のポルトガル人指揮官が、今のマンC相手にどのような采配を見せるのかは興味深い。
一時期は首位に立つも、3連敗を喫するなど大失速していたトッテナムだが、前節のウェストブロムウィッチ・アルビオン戦でエースのハリー・ケインが故障から復帰すると、早速ゴールを決め復活。今シーズン阿吽の呼吸を見せるソンとのコンビで、固いマンCの守備網を掻い潜れるかは注目したい。

続いて顔を合わせるエヴァートンは今季初対戦。カルロ・アンチェロッティ率いるチームはアブドゥライェ・ドゥクレ、アランなど即戦力の補強に成功。そしてレアル・マドリードから獲得したイタリア人指揮官の愛弟子ハメス・ロドリゲスを中心に繰り出される攻撃は、前節にもマンU相手に3-3の打ち合いを演じるなど破壊力十分。現地時間10日に行われたトッテナムとのFA杯5回戦でも、5-4のスコアで勝利を収めている。

懸念材料はここまで13ゴールを挙げ、チームを牽引してきたドミニク・カルバート・ルーウィンのトッテナム戦での負傷交代。このイングランド代表FWが不在となれば、ゴールだけでなく、前線でのポストワークや高さなどチームには少なくないダメージとなる。一方で、今季ここまでリーグ戦2得点に留まっていたリシャルリソンがスパーズ戦で2ゴールと結果を残しており、このブラジル代表FWにかかる期待は大きい。

マンCはその後にもアーセナル戦や、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のボルシアMG戦などの戦いを控えているが、このトッテナム、エヴァートンとの2連戦を乗り切ることで2年振りのプレミア王座に向けて視界が開けてくるといえる。はたして、ペップ・グアルディオラが束ねるシチズンズの勢いを止めるチームは現れるのだろうか。

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