爆速のドリブルキングは“1年無得点” フィジカルモンスターが迎える壁

ウォルバーハンプトンで大ブレイクしたトラオレ photo/Getty Images

相変わらず突破力は凄いが……

現時点でのプレミアリーグ・ドリブル成功数ランキングを見てみると、3位はアストン・ヴィラMFジャック・グリーリッシュ(48回)、2位はフラムのMFアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサ(59回) 、そして1位はウォルバーハンプトンMFアダマ・トラオレで67回だ。

トラオレは昨季もリーグ戦で184回ものドリブルを成功させ、クリスタル・パレスFWウィルフリード・ザハ(163回)を抑えてプレミアリーグ・ドリブル成功数ランキング1位に輝いている爆速ドリブラーだ。そのキレ味は今季も変わっていない。2シーズン続けてドリブルキングになる可能性も十分に考えられる。

しかし、気になるのは得点部分だ。トラオレは今季もウォルバーハンプトンの主力だが、リーグ戦18試合に出場して0得点1アシストに留まっている。FA杯の方では今月8日のクリスタル・パレス戦で得点を挙げたが、さすがにこの数字は寂しい。強烈なドリブル突破が得点に繋がっていないのだ。

もともとシュートのうまい選手ではない。しかし昨季はリーグ戦で4得点9アシストの成績を残しており、得点に関与する力は持っている。エースのFWラウール・ヒメネスが離脱していることも攻撃に影響を与えているのだろうが、トラオレの数字はやや心配だ。

最後にリーグ戦で得点を決めたのは2019年12月のマンチェスター・シティ戦。プレミアリーグで無得点の期間はついに1年に達してしまった。昨年はスペイン代表にも選ばれるなど大ブレイクしたが、さらに上のレベルへ到達するには得点力を磨くしかない。

ドリブルの方も昨季は1試合平均5回成功させていたが、今季は3.7回まで落ちている。これでも十分な数字ではあるものの、昨季ほどのインパクトがないのは明らかだ。相手もトラオレ封じへ全力を上げてくるため、それを乗り越えなければワールドクラスのアタッカーにはなれない。

果たして今季リーグ戦初得点はいつ生まれるのか。ビッグクラブでプレイするチャンスを得るには、今の成績のまま今季を終わらせることは出来ない。まだ24歳なので焦りすぎる必要はないが、2021年の早い段階で今季リーグ戦初得点を奪っておきたいところだ。(データは『WhoScored.com』より)

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