走行距離No.1MF 現“セリエA最高級”ティーンエイジャーに集まる注目

ジェノアで出番を得るロヴェッラ(左) photo/Getty Images

イタリアサッカー界の将来を担える逸材

昨季はブレシアでプレイしていたMFサンドロ・トナーリが将来性豊かなティーンエイジャーと注目を集めていたが、そのトナーリも今年5月で20歳になった。今季からはミランでプレイしており、ここまでは順調に育っていると言えるのではないか。

そのトナーリに続くのか。現在セリエAでユヴェントスが獲得へ動いている19歳のMFがいる。

ジェノアで出番を確保しているイタリア人MFニコロ・ロヴェッラだ。昨季も出番を得ていたロヴェッラは、今季もリーグ戦にて529分間プレイしている。ドイツのブンデスリーガやフランスのリーグ・アンに比べてセリエAはそこまで若手起用に積極的ではない。その環境下で10代のプレイヤーが500分以上も出番を得ているのは見事だ。
同じ10代で継続的に出番を得ているのはスコットランドのハーツからボローニャへやってきた18歳DFアーロン・ヒッキー、カリアリの19歳DFアンドレア・カルボーニ、ヴェローナの19歳MFイヴァン・イリッチくらいのものだ。ロヴェッラも現在のセリエAで活躍する数少ないティーンエイジャーの1人というわけだ。

世代別イタリア代表でもプレイするロヴェッラ photo/Getty Images

将来的にはビッグクラブで戦える

伊『Gazzetta dello Sport』はユヴェントスがロヴェッラ獲得へ近づいていることを取り上げているが、何と言っても注目は運動量だ。ここまでロヴェッラは1試合平均11.56kmの走行距離を記録しているが、セリエA公式のデータでは全選手の中でNo.1となっている。

2位カリアリMFマルコ・ログ(11.555km)、3位のサンプドリアMFモーテン・トルスビー(11.524km)、4位のアタランタMFレモ・フロイラー(11.511km)、5位のカリアリMFナイタン・ナンデス(11.392km)といった選手たちを見事に抑えており、中盤でハードに動けるロヴェッラは興味深い逸材だ。

パスに関する数字も悪くない。ジェノアは現在18位と残留争いに巻き込まれているクラブだが、その中でロヴェッラは1試合平均41.1本のパスを記録。これは31歳のベテランMFミラン・バデリに次ぎ、MFの中ではチーム2番目に多い。

昨季までのトナーリほど話題を集めているわけではないが、ロヴェッラもイタリアサッカー界の将来を担う存在になる可能性を秘めている。ユヴェントスへ移籍したとしても、当面はジェノアにレンタルの形で残ることになるだろう。それでも数年後に才能が花開く可能性は十分にあり、今セリエAで最も見ておくべきティーンエイジャーか。

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