走りまくるヤングスターたち アーセナルは若手主体で戦った方がいいのか

チェルシー相手に活躍したエミール・スミス・ロウ photo/Getty Images

チェルシー戦では若手が躍動

アーセナルは今季なかなか結果が出ず苦労していたが、26日にはチェルシーを華麗に3-1で撃破。下位に沈むチームとは思えぬパフォーマンスでライバルを粉砕してみせた。

注目ポイントの1つはフレッシュな若手選手たちだ。今のアーセナルは他クラブが羨むほど優秀な若手が揃っており、このゲームでも19歳のFWブカヨ・サカとFWガブリエウ・マルティネッリ、20歳のMFエミール・スミス・ロウがスタメンに入っていた。スタメンの平均年齢は24.6歳とかなり若い構成だ。

若手に期待出来るのは運動量だ。アーセナルは前半から前線がプレスに走っていたが、このゲームではスミス・ロウがチーム2番目となる20回のプレスを記録。マルティネッリも3番目に多い19回を記録した。
チェルシーMFメイソン・マウントが記録した28回が両チーム合わせて最多だったが、マウントはフル出場している。一方でスミス・ロウは64分、マルティネッリは70分にベンチへ退いており、それを考えると2人の頑張りは見事と言える。

ズマと争うマルティネッリ photo/Getty Images

リーグ戦でも若手にチャンス与えるべき

マルティネッリはゴールこそなかったが、チーム最多のシュート4本。スミス・ロウはチームトップタイとなる2本のキーパス(シュートに直結するパス)も記録。サカは偶然の要素が強いものの、56分にチーム3点目を奪っている。

64分からはこちらも21歳と若いMFジョー・ウィロックが出場したが、いっそのこと思い切って若手主体で残りのシーズンを戦ってもいいのではないか。特に前線からプレスをかけていくうえでマルティネッリ、スミス・ロウらの頑張りは大きい。高い位置で奪ってショートカウンターを仕掛けるケースを増やすことが出来れば、課題の得点数も増えていくかもしれない。

もちろんFWピエール・エメリク・オバメヤンのような実績ある選手の力も必要だが、チェルシー相手に結果が出た以上は若手をもっと信じていいはず。ヨーロッパリーグなどカップ戦要員と決めつけず、リーグ戦の方でも積極的にチャンスを与えていくべきだろう。(データは『FBref』より)

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