あと一歩届かなかった“絶対王者”撃破 ユーヴェ戦の結果にローマMFは何を思う

ローマが試合を有利に進めたものの、結果は引き分けとなった photo/Getty Images

試合内容こそ良かったものの

イタリアの“絶対王者”をあと一歩のところまで追い詰めたものの、最終的には勝ち点1を分け合う結果となった。現地時間27日に行われたセリエA第2節のASローマ対ユヴェントスの試合でローマは試合を有利に進めながらも、ユヴェントスの粘り強さを改めて実感させられることとなった。

常に先行していたのはホームチームだった。30分、MFジョルダン・ヴェレトゥの放ったシュートがペナルティエリア内でアドリアン・ラビオの手当たったとされローマがPKを獲得すると、これをヴェレトゥがしっかりと沈めローマが先制。43分にクリスティアーノ・ロナウドのPKで追いつかれるも、前半アディショナルタイムには鮮やかなロングカウンターからヴェレトゥがゴールネットを揺らし再び勝ち越しに成功した。

試合の流れとしては、ローマのペースだったと言っていい。しっかりと中央を封鎖してユヴェントスの攻撃を脇に追いやり、若い3バックもきちんと抑えるべきところは抑えていた。62分にはユヴェントスのラビオが退場したことで、形勢はさらに有利となったはずだった。しかし69分、サイドを突破したダニーロのクロスをC・ロナウドに合わせられ、ローマは一人少ない相手に同点に追いつかれることとなってしまった。
試合はそのまま2-2で終了。圧倒的に有利な立場にあったローマだが、勝ち点3を奪取というわけにはいかなかった。戦術的にもハマり、数的優位の状況まで作れていた試合で勝利を得ることができなかったジャッロロッシ。ドロー決着という結果にはこの試合で2得点をあげたヴェレトゥも満足していないようだ。試合内容こそ良かったものの、守備の面で脆さが出たと同選手は『Roma TV』へ次のように語っている。

「良い試合ができたことは確かだ。だが、途中から11人対10人となった時点でもっと上手くゲームを管理するべきだったね。それができていなかったから2点目を失ったんだ。数的優位の状況を作れていただけに、アレは防がなければいけなかったね」

「もっと落ち着いてプレイすべきだった。ユヴェントスを苦しめるために、僕らは最後までハイプレスを続ける必要があったね。良い試合だったことは間違いないが、改善する必要はある。だけど、すぐに次の試合に向けて切り替えなくちゃね。ウディネーゼ戦について考えることにするよ」

今季スクデットを狙う気があるならば、ユヴェントスは絶対に超えなくてはならぬ壁。この試合内容で勝てなかったという事実に、選手たちもかなり悔しさを感じているようだ。今回ローマがあと一歩届かなかった“絶対王者”の撃破。次回対戦する際、ジャッロロッシの選手たちにはこの鬱憤を晴らすほどのゲームを期待したいところだ。

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