今の若きイングランド代表も黄金世代と注目されているが、今から15年ほど前のイングランド代表も異様なほどタレントは豪華だった。
ウェイン・ルーニー、マイケル・オーウェン、リオ・ファーディナンド、ジョン・テリー、フランク・ランパード、アシュリー・コール、スティーブン・ジェラード、デイビッド・ベッカムなど、超がつく一流プレイヤーが最終ラインから最前線まで揃っていたのだ。
ところが、結果はついてこなかった。ワールドカップもEUROもどこか消化不良のまま終わり、無冠の黄金世代となってしまった。
当時を知るジェラードは、指揮官がより大物ならば結果も変わったかもしれないと悔やむ。
「振り返ると、我々には選手たちよりも大きな存在となる指揮官が必要だった。当時も、例えばラファエル・ベニテスとか担当可能な指揮官はいたんだ。当時の彼は代表チームの指揮官に興味はなかったようだけどね」
英『BBC』によると、ジェラードはこのように口にしている。スヴェン・ゴラン・エリクソン、スティーブ・マクラーレンらが2000年代のイングランド代表を指揮してきたが、黄金世代を束ねるには少々物足りない人事だったかもしれない。
2010南アフリカワールドカップでは名将ファビオ・カペッロが指揮したが、その頃には黄金世代もピークを過ぎた印象があった。やはり日韓ワールドカップからEURO2008くらいまでが黄金世代の選手たちにとってのピークだったのではないだろうか。
マクラーレンが指揮した2008年には、EURO2008にて予選敗退の屈辱まで味わっている。大物指揮官さえ招聘できていれば、当時の黄金世代はタイトルに届いたのか。ジェラードには少し後悔も残っているようだ。
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