プレミアリーグのDFとして最多の53アシスト。つい先ごろ、所属クラブと1年間の契約延長で合意に至った。今年38歳。まだまだ元気。だれだか分かる? エヴァートンのレイトン・ベインズだ。彼が第2位ね。
左足から繰り出されるクロスは正確無比。中央により優れたゴールゲッターを配置できていたら、アシスト数はいまごろ70を超えていたと思うよ。デイビッド・ベッカム(元マンチェスター・ユナイテッド)の80に迫っていたんじゃない?
ちなみにプレミアリーグの公式記録では、69アシストのアシュリー・ヤング(現インテル・ミラノ)がDF部門のトップなんだけれど、FW登録だったアストン・ヴィラ所属時の38アシストも含まれている。ベインズは左サイドバックひと筋。どちらが上かは明らかじゃん。
そして第1位は、2000年から10シーズン以上、アーセナルやチェルシーで異彩を放ったアシュリー・コールだ。彼が易々と攻略されたシーンは記憶にない。スピード、クロスの精度、対人プレイ、攻守の切り替えなど、すべての要素を装備した左サイドバックだった。
それから176センチ・66キロという痩身にもかかわらず、ハイ・インテンシティの持続が可能な肉体も大きな強みだったね。うん、そうなんだ。ケガや選手生活の晩年を除けば、コールはつねにコンディションを維持していたよ。少なくともポッチャリ体形にはならなかった。
嗚呼、全体練習に戻ってきたルーク・ショー(ユナイテッド)の腹まわり……。コールの爪の垢でも煎じて飲まんとあかんのですよ。
文/粕谷秀樹
スポーツジャーナリスト。特にプレミアリーグ関連情報には精通している。試合中継やテレビ番組での解説者としてもお馴染みで、独特の視点で繰り出される選手、チームへの評価と切れ味鋭い意見は特筆ものである。
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