かつてプレミア最強の名をほしいままにしたマンチェスター・ユナイテッドは、現在低迷期にあると言っていい。プレミアファンなら誰もが知っている通り、それはサー・アレックス・ファーガソンが12-13シーズン限りで監督を退き、代役としてデイビッド・モイーズを招聘したことに端を発している。
モイーズは数々のワースト記録を作ってしまい、約7カ月で監督の座を追われている。また、チームマネジメントにも穴があったと言われる。モイーズ時代にユナイテッドの選手だったプレイヤーは、こぞって彼の指導力に疑問を呈しているからだ。
現在LAギャラクシーでプレイするチチャリートことハビエル・エルナンデスも、どうやらその一人のようだ。『THE LOCKER ROOM』でかつての同僚リオ・ファーディナンドと言葉を交わしたチチャリートは、モイーズの指導について、ファーガソンがやった方法のいくつかを引き継がず、拒否したことがうまくいかなかった原因ではないかと話した。
「それが、彼が7カ月で去った原因さ。彼はとても頑固で、適応性がなく、成長を受け入れることをしなかった。ユナイテッドになるために、成長する必要があったんだ」
また、当時のクラブ側がファーガソンの後継者擁立を急ぎ過ぎたことも、失敗の原因であるとチチャリートは見ているようだ。
「モイーズと僕の間に問題はなかったけど、彼を連れてきたのは間違いだった。彼は悪い監督ではないけど、彼ら(クラブ)はサー・アレックスからのボスの交代を迅速に行うつもりでいた。でも、そんなのは不可能だよ!」
「グアルディオラやクロップ、モウリーニョでさえ、まだサー・アレックスの、あるいはクライフのレベルにはないのだからね。彼らはまだ、そこに到達しようとしている途中だ」
「それは、よりよくなったかもしれないユナイテッドのキャリアを変えたんだ。クラブを去る必要がある選手もたくさん出た。ラファエウ、僕、ウェルベック、ファビオとかね」
ユナイテッドは現在も、この失敗を引きずっていると見ることができる。監督人事とは、かくもデリケートなものなのだ。
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