昨季マウリツィオ・サッリ監督に率いられたチェルシーはプレミアリーグで3位、そしてヨーロッパリーグ優勝という成績を収めた。しかし、その一方でチーム内の雰囲気は険悪だったとも伝えられている。指揮官と選手の関係が良好ではなかったからだ。
これはサッリ監督自身も認めるところで、同監督は先日チェルシー時代を「最初の5~6カ月間は、ロッカールームとの間に対立があった」と振り返っている。しかし、選手との関係が悪化していたのは最初だけではなかったか。サッリ政権でアシスタントコーチを務めていたジャンフランコ・ゾラ氏は、指揮官が課したトレーニングを時間が経つにつれて選手たちが拒否するようになったと『beIN Sports』のインタビューで明かしている。
「チェルシーには才能ある選手が揃っていた。しかし、エクササイズやトレーニングのやり方に、アザールやウィリアンのような選手は苦しんでいたよ。彼らは自分自身で試合を勝利に導くことができる選手だったからね」
「でも、他の選手には必要なことだったと思う。あのトレーニング方法を最初はみんな受け入れてくれた。素晴らしいとね。だが、最終的に選手たちはそれに退屈してしまったんだ。それで終わりへと向かっていったね。でも、地味なことを続けるのも我々の仕事の一つだ。時には退屈なこともする必要がある。地味なトレーニングは着実に自分のスキルを向上させてくれるんだ。私が現役の頃は1日に300~400回程度ボールを蹴っていたよ。退屈しまうこともあったが、それを自分の力にするためには継続することが重要なんだ」
サッリ監督のトレーニング方針に賛同する意見を語ったものの、一方でそれがチームの不協和音の主な原因になったとゾラ氏は分析している。少し選手たちに我慢が足りなかったと主張したいようだ。
首脳陣と選手の意見がうまく噛み合わなかった昨季のチェルシー。それなりの結果を残しているだけに、2018-19シーズンの彼らは少し不思議なチームだったと言えるか。
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