21世紀アジア最強はサムライブルーなのか 称えられる“ミニスランプ”脱出

ベスト8に近づいたベルギー戦 photo/Getty Images

タレント輩出の安定感はNo.1か

21世紀に入ってからのアジアサッカーを振り返った時、日本代表は最強のチームなのだろうか。

AFCはアジアの偉大なる代表チームと題した特集で2000年からの日本代表に触れているが、まずアジアカップでの戦績が圧倒的だ。

グループステージを含め無敗で勝ち抜き、安心して見ていられる戦いで優勝を果たした2000年大会、ギリギリの戦いの連続ながらもDF宮本恒靖や中澤佑二、MF中村俊輔、GK川口能活らの力を結集して何とかもぎ取った2004年大会、そしてアルベルト・ザッケローニ体制で若き日の本田圭佑や長友佑都、香川真司らを擁して激闘を制した2011年大会と、21世紀に入ってから3度もアジアの頂点に立っている。

2019年大会も決勝でカタール代表に敗れたのは残念だったが、世代交代を行いながらのファイナル進出には一定の評価を与えることができる。アジアカップでこれほど長く安定した結果を出せているチームも珍しいと言えよう。

そしてワールドカップだ。決して満足できる結果ではないものの、自国開催の日韓ワールドカップ、2010南アフリカワールドカップ、2018ロシアワールドカップと、3回もベスト16入りを果たしている。

日韓大会では韓国代表がベスト4へ進出したものの、21世紀に入ってからは日本の方が決勝トーナメントに駒を進めた回数は多い。常に安定して優秀な選手を輩出してきたという点においても、21世紀以降のサムライブルーには他のアジアの国にはない安定感がある。

例えば同サイトはグループステージ敗退に終わった2006ドイツワールドカップ、ベスト4でサウジアラビア代表に敗れたアジアカップ2007の結果から、この時期を日本の「ミニスランプ」と表現している。

しかし、そのスランプは短かった。中田英寿、高原直泰、小野伸二といった天才プレイヤーたちは去ったが、代わりに本田や岡崎慎司、長友らの世代が先輩を追い越す勢いで伸びてきた。

2010南アフリカワールドカップでもこの世代が結果を出すことになり、最もベスト8に近づいた大会と言っていいだろう。ロシア大会のベルギー戦とどちらが惜しかったかと問われると悩むが、南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦・パラグアイ代表戦も松井大輔のシュートが相手GKを急襲するなど、惜しい場面はいくつかあった。

あの大会を機に日本サッカー界は一段上のステップへ進んだ印象があり、本田や長友を筆頭に続々と選手が海外へ進出。欧州五大リーグ制覇を経験する者も増えてきた。

今は長谷部誠も代表を去り、本田らの世代から若返ろうとしている最中にある。2度目の「ミニスランプ」なのかもしれないが、それでも久保建英や冨安健洋など東京五輪の主力組にも楽しみな若手が続々と出てきている。

来年に延期された東京五輪で結果を出すことができれば、久保や堂安律の世代は本田らの世代を超えることができるかもしれない。それだけの可能性は秘めているはずで、ワールドカップ・ベスト8入りも夢の話ではない。21世紀に入ってから日本サッカー界は後退することなく進歩を続けており、その安定感はアジアNo.1だろう。

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