若い頃はビッグクラブを夢見ていたが
アタランタのキャプテンを務める元アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ゴメスが、同クラブに来てからの心境の変化などを語っている。
A・ゴメスは母国クラブのアルセナルでプロとしてのキャリアをスタートさせると、サン・ロレンソ(アルゼンチン)、カターニャ(イタリア)、メンタリスト・ハルキウ(ウクライナ)と経て、2014年夏にアタランタへ移籍。加入初年度から主力として活躍し、今では頼れるキャプテンとなっている。そして、今季もここまで公式戦33試合に出場して7ゴール12アシストを記録しており、クラブにとっても、自身にとっても初めてであるチャンピオンズリーグでベスト8進出の大躍進に貢献している。
今やアタランタを象徴する選手のひとりとなっているA・ゴメスだが、加入当初はこのクラブに長居をするつもりはなかったようだ。『Instagram Live』で「若い頃、僕は大きなクラブへ加わることを夢見ていた」と話している。
ただ「このチームメイトや監督、クラブと一緒に、アタランタを大きなクラブにできることに気づいたよ。この目標を決めた日から僕はクラブにとどまることにした。以前、アトレティコ・マドリードへの移籍が近づいたこともありけど、運命が僕をここへ連れてきたんだ」と述べており、ある時点から考えが変わったという。
そのキッカケとなったのが、2016年にアタランタの指揮官に就任したイタリア屈指の戦術家で、それまで残留争いなどに苦しんでいたチームをセリエAの上位へと押し上げたジャンピエロ・ガスペリーニの存在だ。A・ゴメスは「すべてがガスペリーニで変わったよ。彼は異なる考え方をもたらしてくれたからね。彼は僕らが安全圏を確保して以降も、ポイントを失うことを望んでいなかった。常に新しい目標を設定するし、時間が経つに連れて信じられないような僕らの旅が始まったんだ」と明かしている。
さらに、引退後について「僕の計画ではベルガモ(アタランタの本拠地)に残り、ここで自分のサッカースクールを立ち上げるつもりさ」と口にしたA・ゴメス。現在32歳だがまだまだ衰え知らずで、今後のさらなる活躍に期待がかかるが、愛するベルガモの街に1つでも多くの喜びを届けることができるのか。