ブラジル産の“小さな魔法使い”にとってベストなクラブはどこなのか。現在バルセロナからバイエルンにレンタルされているMFフィリペ・コウチーニョは、今もなお安住の地を探し続けている。
バイエルンで決して悪い時間を過ごしているわけではない。ここまでブンデスリーガ19試合に出場して7ゴール8アシストという数字は十分戦力になっていると言っていいだろう。しかし、絶対的な存在というわけでもない。今季リーグ戦でのスタメン出場は12試合。特に直近4試合はベンチスタートとなっており、立場は怪しいものとなりつつある。
そんなコウチーニョが一番輝ける場所はどこか。かねてよりその第一候補に上がっているのが古巣リヴァプールだ。バルセロナ移籍から歯車が狂い始めてしまった同選手だが、リヴァプール時代、“世界最高級”の評価にふさわしいパフォーマンスを披露していたことは間違いない。恩師であるユルゲン・クロップ監督の下で再起を図れば復活できる可能性は高いかもしれない。
しかし、元チームメイトは今のリヴァプールにコウチーニョは不要との見解を示している。リヴァプールで主将を務めるイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンは、同選手の復帰に関する自身の考えを次のように語った。英『THE Sun』が伝えている。
「コウチーニョはとても優れた選手だと思うよ。彼はすべてを持っているし、素晴らしい態度も持ち合わせているんだ。サッカーもこよなく愛しているしね。だから、もちろん復帰となれば僕は彼を歓迎するだろう。でも、依存はしないよ。まずは監督に聞いてみるといい。彼はコウチーニョを愛しているから、復帰させたいかそうではないかと問われれば、間違いなく取り戻したいと答えるだろうね。だけど、個人的にコウチーニョがリヴァプールで過ごす時間は終わったと思う。別の場所で復活してくれればと思うよ」
コウチーニョの実力を評価してこそいるものの、ヘンダーソンは彼が絶対に必要な選手ではないと考えているようだ。コウチーニョの穴を埋めようと必死になってチーム作りをした結果が、今の成功に繋がっているとも言えるだけに無理もない。おそらく、ファンの多くもヘンダーソンと同じような意見を持っているか。
古巣への帰還は難しそうなコウチーニョだが、はたしてこのMFはいずれまたピッチ上で“最高級”の輝きを放つことはできるのか。復活が待たれる。
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