“ロングボール”で見せる創造性 サッリ流でしか輝かないと言われたMFの逆襲[映像アリ]

チェルシーのジョルジーニョ photo/Getty Images

ランパード流で見せる新たな側面

マウリツィオ・サッリ流のフットボールでなければ100%の輝きを放つことができないのでは……。

現在チェルシーでプレイするMFジョルジーニョにはそんな意見もあった。ジョルジーニョはサッリが2018年夏にチェルシーへ呼び寄せた愛弟子であり、中盤の底からショートパスを主体にゲームメイクできる選手だ。

ところが、サッリは僅か1年でチェルシーを去ってしまった。これによってジョルジーニョの立場が危ういものになるとの予想もあったのだが、フランク・ランパード政権に変わった今もジョルジーニョは主力のままだ。
英『GIVE ME SPORT』は、ジョルジーニョがサッリ流以外のフットボールにも適応できる別の側面を見せたと称える。その変化は数字にも表れている。

昨季ジョルジーニョは1試合平均73本のショートパスを出していたが、今季は59本にまで減少している。そのかわり、ランパードの下ではロングボールの割合が増えている。昨季まで1試合平均3.4本だったロングボールは5.9本にまで増加。異なる形でゲームのリズムを作り出しているのだ。

同メディアはその象徴的なシーンとして11月2日のワトフォード戦を挙げている。横パスを受けたジョルジーニョはダイレクトで最前線のタミー・エイブラハムにパスを通し、見事にゴールをアシストしてみせたのだ。ただ細かくパスを繋ぐだけでなく、1本のパスで決定機を演出することだって可能なのだ。

昨季はプレミアでアシストが1つもなかったが、今季は2アシストを記録。今ではジョルジーニョに創造性が不足しているとの批判は聞こえなくなってきた。今季はサッリ流にもランパード流にも対応できる優秀なMFだと証明するシーズンになっていると言えよう。



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