[CL]昨季王者リヴァプールにGS敗退の可能性 混戦E組の“突破条件”は

本拠地アンフィールドでナポリと引き分け、GS突破が最終節までお預けとなったリヴァプール。今回の勝ち点取りこぼしがどう響くか photo/Getty Images 

現3位ザルツブルクにもGS突破の望みあり

2019-2020シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージも、最終節を残すのみとなった。昨季の同大会を制したリヴァプールと、イタリアの名門ナポリ、そしてFW南野拓実が在籍中のザルツブルクが同居するグループEは、最終節の結果しだいではこの3チームが勝ち点10で並ぶ可能性がある。今回はこの3チームのラウンド16進出条件を紹介したい。

なお、同じ勝ち点で複数のクラブが並んだ場合、UEFAチャンピオンズリーグでは直接対決時の戦績が優先される(当該チーム同士の直接対決で得た勝ち点→得失点差→総得点→アウェイゴール数の順)。それでも優劣がつかない場合のみ、グループステージ6試合の戦績が順位決定の材料となる(得失点差→総得点→アウェイゴール数→勝利数→アウェイでの勝利数→反則ポイント→クラブ係数)。グループEの最終節は、日本時間12月11日(水)の早朝2時55分より行われる予定だ。

現在、グループEの首位に立っているリヴァプールの面々 photo/Getty Images 

現在1位:リヴァプール(勝ち点:10 得失点差:+3)

最終節の相手:ザルツブルク(現3位)



【自力突破できるケース】

ザルツブルクとの最終節を“引き分け以上”で終えた場合



【他力突破となるケース】

ザルツブルクに敗れた場合



※この場合、ザルツブルク戦のスコアと同時開催のナポリ対ヘンクの結果がリヴァプールの命運を大きく左右する。ナポリがヘンクに敗れた場合、リヴァプールは最終節で黒星を喫してもラウンド16に進出できる。

また、仮にナポリがヘンクに勝ったとしても、リヴァプールは“4ゴール以上を挙げての1点差負け”(4-5、5-6など)であればGSを突破できる。このケースでは勝ち点12のナポリが首位通過。勝ち点10で並ぶリヴァプールとザルツブルクで2位の座を争うが、直接対決(2戦合計スコア)のアウェイゴール数でリヴァプールがザルツブルクを上回り、ラウンド16に進出する。


【GS敗退となるケース】

①ナポリがヘンクに勝ち、リヴァプールが“2点差以上”でザルツブルクに敗れた場合(0-2、1-3など)



②ナポリがヘンクに勝ち、リヴァプールが4ゴール以上を奪えずにザルツブルクに“1点差で負けた”場合(0-1、1-2、2-3、3-4)



※①②のケースでは勝ち点12のナポリが首位通過。勝ち点10で並ぶリヴァプールとザルツブルクで2位の座を争う。リヴァプールは2点差以上、もしくは0-1、1-2、2-3というスコアで最終節を落とした場合、直接対決の戦績(2戦合計スコア)でザルツブルクを上回れず、GS敗退が決まる。また、②のケースでリヴァプールがザルツブルクに3-4で敗れた場合、直接対決の戦績(2戦合計スコア)が7-7となるが、グループステージ全試合の得失点差でリヴァプールはザルツブルクを上回れない。


③ナポリがヘンクと引き分け、リヴァプールがザルツブルクに敗れた場合(スコアは関係なし)



※③のケースではナポリ、リヴァプール、ザルツブルクの3チームが勝ち点10で並ぶ。3チーム間の直接対決で得た勝ち点が最も多いナポリ(2勝2分け/8ポイント)が首位通過。リヴァプールとザルツブルクが1勝1分け2敗の4ポイントで並ぶが、3チーム間の直接対決で得た得失点差で下回るリヴァプールのGS敗退が決定。

3チーム間の直接対決の戦績で優位に立っているナポリ。このアドバンテージを活かせるか photo/Getty Images 

現2位:ナポリ(勝ち点:9 得失点差:+3)

最終節の相手:ヘンク(現4位)



【自力突破できるケース】

ヘンクとの最終節を“引き分け以上”で終えた場合



※ナポリがヘンクと引き分け、ザルツブルクがリヴァプールに勝利した場合は勝ち点10でヘンク以外の3チームが並ぶが、当該チーム同士の直接対決で得た勝ち点が最も多いナポリ(2勝2分け/8ポイント)の首位通過が決まる。


【他力突破となるケース】

最終節でヘンクに敗れた場合


※この場合、ザルツブルクがリヴァプールに勝てなければナポリのGS突破が確定。


【GS敗退となるケース】

最終節でヘンクに敗れ、且つザルツブルクがリヴァプールに勝利した場合



南野拓実が在籍中のザルツブルクは、最終節でリヴァプールと対戦。昨季の王者をGS敗退へと追い込むのか photo/Getty Images 

現3位:ザルツブルク(勝ち点:7 得失点差:+5)

最終節の相手:リヴァプール(現1位)



【自力突破できるケース】

①リヴァプールに“2点差以上”をつけて勝った場合


②1-0、2-1、3-2、4-3というスコアでリヴァプールに勝った場合(3失点以内での1点差勝ち)



※2点差以上での勝利、もしくは“3失点以内での1点差勝ち”のどちらかに当てはまった場合、ザルツブルクは何らかの形でリヴァプールを上回れる。


2点差以上でリヴァプールに勝利

→ナポリがヘンクに勝って首位通過の場合、勝ち点10で並ぶザルツブルクとリヴァプールとで2位の座を争う。このケースではザルツブルクが直接対決の戦績(2戦合計スコア)でリヴァプールを上回る。また、最終節でナポリが引き分けてヘンク以外の3チームが勝ち点10で並んでも、ザルツブルクは当該チーム同士の対戦で得た得失点差でリヴァプールを上回る。


1-0、2-1、3-2でリヴァプールに勝利

→ナポリがヘンクに勝って首位通過の場合、勝ち点10で並ぶザルツブルクとリヴァプールとで2位の座を争う。このケースではザルツブルクが直接対決時(2戦合計スコア)の“アウェイゴール数”でリヴァプールを上回る。また、最終節でナポリが引き分けてヘンク以外の3チームが勝ち点10で並んでも、ザルツブルクは当該チーム同士の対戦で得た得失点差でリヴァプールを上回る。


4-3でリヴァプールに勝利

→ナポリがヘンクに勝った場合、勝ち点10で並ぶザルツブルクとリヴァプールの2位争いに。ザルツブルクとリヴァプールの2戦合計スコアは7-7となるが、グループステージ全試合の得失点差でザルツブルクが上回る。また、最終節でナポリが引き分けてヘンク以外の3チームが勝ち点10で並んでも、ザルツブルクは当該チーム同士の対戦で得た得失点差でリヴァプールを上回る。


 

【他力突破となるケース】

リヴァプールに1点差で勝ったものの、“4失点以上”を喫した(5-4、6-5など)



※この場合は2位ナポリの結果しだい。最終節でナポリがヘンクと“引き分け以下”であれば、ザルツブルクのGS突破が確定。



【GS敗退となるケース】

①最終節でリヴァプールに勝てなかった場合



②ナポリがヘンクに勝利し、且つザルツブルクがリヴァプールに“4ゴール以上”を奪われての1点差勝ち(5-4、6-5など)



※②の場合はナポリ(勝ち点12)の首位通過が決まり、ザルツブルクとリヴァプールが勝ち点10で並ぶ。直接対決でのアウェイゴール数でリヴァプールを上回れないため、ザルツブルクのGS敗退が決まる。




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