現在、リヴァプールで主将を務めているのはイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンだ。彼は前任である“スティーブン・ジェラードの後継者”というプレッシャーをものともせず、優れたキャプテンシーでピッチ内外において近年躍進を果たすチームを牽引している。しかし、そんな頼れる主将も加入した当初は「このチームでやっていけるのか?」との不安を持っていたようだ。
サンダーランドからリヴァプールにやってきて間もなかったヘンダーソンにそう思わせた出来事。それはかつてチームメイトだったFWルイス・スアレス(現バルセロナ)とのいざこざだ。ヘンダーソンはジェイミー・キャラガー氏のポッドキャスト番組『The Greatest Game』で当時のことを次のように振り返った。
「あの時、僕はまだ若くて、ルイスがトレーニングでやっていたことのうち1つか2つ、気に入らないことがあったんだ。イライラしたね。『アイツは何をしているんだ?』って思ったよ。まるで僕がそこにいてはいけないかのように感じた。すごく傷ついたし、フラストレーションも溜まったね。彼はそれを一度や二度やった。そして三度目に僕は怒りが爆発したんだ。彼を殺してやろうかと思ったよ」
ヘンダーソンはスアレスが何をしたかは明らかにしていないが、彼にとって相当嫌なことだったのだろう。「殺してやろう」と思うまでのことは生きていく上でなかなかない。しかし、その後スアレスと和解してから関係は良好なものとも語っている。
「でもそれ以降、僕とルイスの関係は本当に良いものだったんだ。次の試合では彼のゴールにつながるプレイもできたしね。彼は素晴らしい人間だったし、あの事件があって以降、とても親しい間柄になった。彼は僕がたくさんのことを学んだ偉大な選手の1人だよ」
直接対決となった昨季チャンピオンズリーグ準決勝の前には、連絡を取り合ったとも報じられたヘンダーソンとスアレス。出会いこそ最悪だったようだが、今ではお互いを気にかける仲のようだ。
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