銀河系軍団レアル・マドリードといえば、とにかく資金力にモノを言わせてスター選手を次々と獲得してきたイメージがある。今夏にはチェルシーからFWエデン・アザールも引き抜いており、今でも豪華な補強は続いている。
しかし、育成の部分も見逃せない。現在欧州五大リーグでは、レアルの下部組織出身者が実に39名もプレイしているという。スペイン『as』によると、これは欧州五大リーグの中でNo.1の数字だ。
ただ、残念なことにレアルでポジションを掴む者はあまり多くない。今のチームならばDFダニエル・カルバハル、MFルーカス・バスケスくらいだ。基本的に多くの下部組織出身者は、出場機会を求めて他クラブへ移籍することになる。
例えば現在ならばバレンシアMFダニエル・パレホ、パリ・サンジェルマンMFパブロ・サラビア、ナポリFWホセ・カジェホン、アトレティコ・マドリードFWアルバロ・モラタらがそうだ。カジェホンとモラタはレアルでも一定期間活躍したが、居場所を完全に確保することはできなかった。
現在はDFアクラフ・ハキミ(ドルトムント)、セルヒオ・レギロン(セビージャ)ら一部の下部組織出身者がレンタル移籍に出ており、彼らを上手くチームに組み込んでいきたいところ。若手路線へ動くレアルは、自らの下部組織で育成した選手たちをより重要視していくべきなのだろう。
ランキングを見ると、下部組織出身者が欧州五大リーグでプレイしている人数ではバルセロナが2位で34人、3位がリヨンで30人、4位がマンチェスター・ユナイテッドで28人、5位がバレンシアで24人となっている。
バルセロナも下部組織出身者を軸に黄金期を築いていたが、レアルもその流れに続くことはできるのか。レアルの下部組織も優秀な選手を多数輩出しているのだ。
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