冨安健洋はセリエA序盤戦の大成功組 ボヌッチら名DFたちと並ぶ“皆勤賞”

ボローニャの冨安 photo/Getty Images

サイドバックで早々にブレイク

今季セリエAで「630分間」プレイした選手たちと題した特集を組んだのは、伊『sky Sport』だ。630分間とは、つまり開幕から7試合連続で1分も休むことなくフル出場を果たした選手たちのことを指している。代表マッチウィークに入ったこの段階で、序盤戦の皆勤賞プレイヤーたちを称賛しているのだ。

その1人として紹介されたのがボローニャ所属の日本代表DF冨安健洋だ。アタッカーに比べるとDFやGKの方がフル出場できる可能性が高いとはいえ、冨安の場合は今夏にシント・トロイデンからセリエAへやってきた新人だ。そんなセリエA初体験の若手が開幕節からフル出場を継続しているのは驚きだ。同メディアもパフォーマンスとコストの両面を評価しており、まさに今季のサプライズという表現がふさわしい。

しかも冨安が主に担当しているのは本職とは異なる右サイドバックだ。ボローニャではすっかり右サイドバックの職人のような扱いとなっており、冨安は守備だけでなく足下の技術も高い。右サイドからリーチを活かしたドリブルを仕掛けるシーンもあり、日本代表でも見せていない引き出しをセリエAで披露している。
他にセリエAで皆勤賞を達成しているDFを見てみると、ミランのアレッシオ・ロマニョーリ、インテルのミラン・シュクリニアル、ユヴェントスのレオナルド・ボヌッチ、フィオレンティーナのニコラ・ミレンコビッチとビッグネームがズラリと揃う。日本のサッカーファンとしては冨安にも彼らと同じ領域に達してほしいところで、セリエAでのスタートは驚くほどに快調だ。

残念ながら冨安は先日のモンゴル代表戦で負傷してしまい、セリエAでの連続フル出場がストップする恐れがある。記録が止まってしまうのは残念だが、ひとまず序盤戦の内容は絶賛されるにふさわしいものだ。日本代表でも主力となっており、来年に迫る東京五輪でも中心メンバーだ。世界が注目するDFの1人として東京五輪に参加することになる可能性が高く、世界的ブレイクの日もそう遠くはないか。

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