リーダーたちが続々とチームを離れる
昨夏アーセナルの指揮官に就任したウナイ・エメリは、5人のチームリーダーを指名した。主将にはDFローラン・コシェルニー、副主将にはGKペトル・チェフ、MFアーロン・ラムジー、メスト・エジル、グラニト・ジャカ。この5人がチームの中心となっていくはずだった。
ところが、僅か1年で状況は大きく変わりつつある。チェフは現役を引退し、幹部として古巣チェルシーに復帰。ラムジーはフリーでユヴェントスへ向かい、現在はコシェルニーが退団を希望してプレシーズンツアーへの帯同を拒否している。
残るはエジルとジャカだが、高給取りのエジルはサポーターの信頼を得ていない。今夏には余剰戦力として放出が望まれているのだが、なかなか欲しがるクラブが現れない状況となっている。
ジャカは一定の出場機会を確保していたものの、今夏の移籍説が囁かれている。エメリの指名した5人の中でチームリーダーと呼べる者は1人もいないのが現状だ。英『Daily Mail』も新シーズンを前にリーダーが不足していると伝えており、今後誰がチームを引っ張っていくのか分かりづらい状況になっている。
ここまでは補強も万全とは言えず、エメリ体制2年目は苦しいスタートとなるかもしれない。トップ4入りが今季の目標となるが、リーダーが見当たらぬチームでその目標をクリアできるだろうか。