29日、コパ・アメリカ準々決勝第2戦でグループA 2位のベネズエラ代表とグループB2位のアルゼンチン代表が激突した。
互いに序盤からロングボールを駆使してチャンスをうかがう中、10分に試合が動く。左からのCKを得たアルゼンチンはメッシがふわりと浮かせたクロスを供給。ファーサイドまで流れたボールは、ゴールから遠ざかる動きでマークを外したアグエロの足元へ。そのままアグエロが抑えのきいたグラウンダーのシュートを放つと、L・マルティネスがバックヒールで方向を変える。目の前でコースの変わったシュートには、今大会わずか1失点のGKファリニェスも反応できず。そのままボールはゴールへと吸い込まれ、アルゼンチンが先制に成功した。
1点ビハインドとなったベネズエラは最前線のロンドンを起点に反撃。しかし、アルゼンチンも粘り強い守備でベネズエラの侵攻を食い止める。結局前半はこのまま終了し、アルゼンチンの1点リードで試合を折り返すこととなった。
後半は開始と同時にアルゼンチンが仕掛ける。48分、中盤で味方のクリアを拾ったパレデスが華麗なタ-ンで相手の激しいプレッシャーをかわすと、振り向きざまに前線へスルーパスを供給。これに反応したR・マルティネスは、ボールに追いつくと同時に強烈なシュートを放つ。しかし、惜しくもこれはポストに嫌われ追加点とはならなかった。
我慢の時間が続くベネズエラだったが、70分にようやく決定機が訪れる。中央でボールを受けたリンコンがドリブルで持ち上がると浮き球のパスをゴール前に入れる。これに抜け出したエルナンデスはアウトサイドにかけつつダイレクトシュートを放つも、ボールはGK正面へ。絶好のチャンスも同点とはならず。
すると74分、思わぬ形でアルゼンチンに追加点が入る。敵陣中央右でボール奪ったデ・パウルがそのままドリブルで持ち上がり中央のアグエロにパス。アグエロがそのままミドルシュートを放つと、GKファリニェスがまさかのファンブル。こぼれ球をきっちりとゴール前に詰めていたロ・チェルソが押し込んだ。
試合はこのまま終了。終始試合を支配したアルゼンチンが勝利をおさめた。次戦は7月3日、準決勝で宿命のライバル・ブラジルと対戦する。
[メンバー]
ベネズエラ:ファリニェス、チャンセジョール、マゴ(→ソテルド 56)、ロサーレス(→セイハス 83)、エルナンデス、モレーノ、エレーラ、マチス(→J・マルティネス 71)、リンコン、ムリージョ、ロンドン
アルゼンチン:アルマーニ、フォイス、タグリアフィコ、ペッセージャ、オタメンディ、パレデス、アクーニャ(→ロ・チェルソ 68)、メッシ、デ・パウル、アグエロ(→ディバラ 85)、L・マルティネス(→ディ・マリア 64)
[スコア]
ベネズエラ 0–2 アルゼンチン
[得点者]
アルゼンチン:L・マルティネス(10)、ロ・チェルソ(74)
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