今季で評価急上昇
現在もマンチェスター・ユナイテッドにはマーカス・ラッシュフォード、アントニー・マルシャル、ロメル・ルカクら能力の高いアタッカーが所属しているが、問題は彼らにどうチャンスボールを提供するかだ。スピードに乗ったカウンターアタックを仕掛ける時はいいが、相手が引いて守りを固めてきた時に崩すアイディアがまだ足りない。
中盤にポール・ポグバ以外の創造性ある選手が欲しいところで、リーグ戦で勝ち点を安定して積み重ねていくためにはチャンスメイカーが必要だ。バルセロナで苦戦するMFフィリペ・コウチーニョも優秀なチャンスメイカーで、マンUが狙うのもいいだろう。しかし英『Manchester Evening News』は、コウチーニョよりもチャンスメイクに優れるMFがいると主張する。
そのMFとは、レスター・シティのジェイムズ・マディソンだ。ビッグクラブでプレイした経験を持たない22歳の若手がマンUにふさわしいのか疑問に思うサポーターもいるかもしれないが、マディソンは今季プレミアリーグで大きく評価を伸ばすことに成功した。
今季マディソンはレスターでチャンスに繋がるパスを1試合平均2.8本出しているが、マンUの選手でこの数字を超える者は1人もいない。それどころか、同メディアによればリヴァプール時代のコウチーニョでも1試合平均2.8本の数字を記録したシーズンは1度しかないという。
指揮官オーレ・グンナー・スールシャールがシステムを[4-3-3]で固定するならば、マディソンはインサイドハーフの一角に入ることになる。ここでポグバとコンビを組むことができれば、かなり攻撃的なチームが完成する。同メディアはマディソンを加えれば決定機を増やせると確信しており、ポグバをさらにゴール前へ押し上げることも可能になると伝えている。マディソンは今のマンUに絶対必要なタイプのMFなのかもしれない。