ベンフィカのヤングスターは譲れない! 今夏移籍市場でシティとアーセナルが激突か

シティとアーセナルが獲得を狙うグリマルド photo/Getty Images

バルサ仕込みのSBに熱視線

イングランド・プレミアリーグで首位を走るマンチェスター・シティと4位アーセナルはベンフィカのDFアレハンドロ・グリマルドに興味を示しているようだ。グリマルドはバルセロナ下部組織出身の23歳と若手のSB。彼には他の複数クラブからも関心が寄せられている。

英『METRO』によると、グリマルドに興味を示すクラブの中でもシティとアーセナルが獲得レースをリードしているとのことだ。シティは怪我がちなフランス代表DFバンジャマン・メンディに代わる存在を、アーセナルは33歳になったスペイン代表DFナチョ・モンレアルの長期的な後継者を担う選手を求めていると報じられている。

グリマルドはSBながらゴール前にまで顔を出す攻撃力に優れた選手で、今季は公式戦42試合に出場し7ゴール5アシストを記録している。バルサ仕込みのパスセンスやボールを扱う技術も相当なものだが、彼の最大の魅力はなんといっても利き足である左足の破壊力だ。正確無比なフリーキックに加え、エリア外からのミドルシュートも得意とする。今季リーグ戦第19節のボアヴィスタ戦で決めたゴールは圧巻だった。
最近、シティの左SBはウクライナ代表のオレクサンドル・ジンチェンコが務めている。彼はジョゼップ・グアルディオラ監督によってコンバートされた中盤の選手だ。シティが展開するサッカーではジンチェンコでも問題なく機能しているように見えるが、やはりそのポジションに慣れている選手を使いたいのだろうか。アーセナルは前述したように、モンレアルの次を担うレギュラークラスを確保したい気持ちが強いと見える。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のセアド・コラシナツもいるが、フィジカルの強さが売りの彼とグリマルドはタイプが違う。モンレアルがクラブを去っても、2人を状況によって使い分けることで戦術に幅を利かせることが可能になるだろう。

両クラブとも左SBは欠点ではないが、ストロングポイントともいえるわけでもない。現在出場している選手にトラブルがあったときに、かなりクオリティが落ちてしまう可能性もあるだけにグリマルドの確保は最優先事項となりそうだ。

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