モイーズ、ファン・ハール、モウリーニョ マンUはクラブの哲学失ったのか

マンUはモウリーニョを解任 photo/Getty Images

指揮官交代だけでは解決できない

指揮官ジョゼ・モウリーニョを解任し、暫定指揮官としてクラブOBオーレ・グンナー・スールシャールを招聘したマンチェスター・ユナイテッド。モウリーニョ政権下では選手たちとの衝突も頻繁に噂されていたため、選手たちの不満を軽減することはできるかもしれない。

しかし、英『METRO』は「モウリーニョの解任でユナイテッドの問題が解決されるわけではない」との見方を示している。アレックス・ファーガソン氏退任以降のマンUは混乱が続いており、ただ指揮官を代えるだけで解決できるような問題ではなくなっているのだ。

何よりの問題は方向性が定まっていないことにある。ファーガソン氏退任以降はデイビッド・モイーズ、ルイ・ファン・ハール、そしてモウリーニョと繋いできたが、それぞれの指揮官は異なる哲学を抱えていた。それは補強プランにも表れており、近年のマンUの補強には一貫性が欠けている。
同メディアはクラブの哲学が失われつつあるとの考えを示しているが、ファン・ハールとモウリーニョでは志向するスタイルもまるで異なる。必要な選手のタイプも変わってくるため、大金をかけた補強が一瞬にして水の泡なんてこともあった。

モイーズ、ファン・ハール、モウリーニョとバトンを繋いできた中で、マンUに何が残ったのかは分かりにくい。ジネディーヌ・ジダンなど大物指揮官の名前も候補に浮上していたが、単にビッグネームを招聘するだけで状況が上向くことはないのだろう。今のマンUを再びイングランドの王者へ復活させるのは非常に難しい仕事となっている。

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