ナポリ、“101試合ぶり”の逆転負けで首位陥落のピンチ

サッリ監督はナポリを悲願のセリエA制覇へ導けるのか photo/Getty Images

熾烈を極めるスクデット争い

現在セリエAで首位に立つナポリは3日、第27節で5位ローマをホームへ迎え入れた。

6分に先制ゴールを奪ったナポリだが、直後の7分に同点に追いつかれると、その後3失点。後半アディショナルタイムに一矢報いるも、ローマ相手に2-4の逆転負けを喫した。この結果、1試合未消化の2位ユヴェントスが同節のラツィオ戦で勝利していたため、1位と2位の勝ち点差は「1」に。悲願のリーグ制覇を目指すナポリは、首位陥落のピンチに立たされることとなった。

なお、データサイト『Opta』によると、先制した試合でナポリが逆転負けを喫したのは、リーグ戦では101試合ぶり。先制点を奪いながらも最後に敗戦したのは、マウリツィオ・サッリ監督がナポリデビューを飾った2015年8月のサッスオーロ戦以来とのことだ。
試合後、伊『PREMIUM SPORT』のインタビューに応じたサッリ監督は、熾烈を極めるセリエAの優勝争いについて「スクデット争いについて語れるのはユヴェントスだけだ。我々は彼らを苦しめるためにトライしてきた。最後までこれを続けようと試みているが、彼らはあらゆる点で別次元だよ」とコメント。伊『Gazzetta dello Sport』などが伝えている。

そして、ローマ戦を「ピッチを見てみると、我々にとってポジティブな面もたくさんあった。26本のシュートを放ち、枠内シュートも13本だ。ローマに容易に得点を取られてしまた理由については分析しなければならないが、ナポリのパフォーマンスもポジティブなものだったよ」と振り返りつつ「サポーターのみんなには申し訳なく思っている。ただ、彼らは我々がイタリアサッカー界において、最強ではないことを理解している。一方で、我々が常に全力を尽くすこともね。我々はよくやっていると思うよ。ローマの攻撃陣に多くの問題を引き起こされたわけでもないし、展開が我々にとって少々不利に働いてしまったところもある」と語っている。

はたして、ナポリはユヴェントスとの優勝争いを制し、今季こそ悲願のスクデットを獲得することができるのか。もしユヴェントスに首位を一旦明け渡したとしても、4月に直接対決を残しているため、ナポリの優勝もまだまだ可能性は残されている。

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