“因縁の地”埼スタで希望をつなぐ川崎 中村憲剛「タイトルのために越えないといけなかった」

逆転優勝を目指して、いざ最終節へ

川崎フロンターレは29日、延期されていた2017明治安田生命J1リーグの第33節で浦和レッズと対戦し、エース・小林悠のゴールで1-0で撃破。その結果、首位に立つ鹿島アントラーズとの勝ち点差を「2」に縮め、最終節まで逆転優勝、そして初タイトル獲得の望みをつないだ。

この試合でスタメンに名を連ね、後半アディショナルタイムまでプレイした川崎MF中村憲剛は、試合後のインタビューに応じると「プレッシャーをはねのけて次に進めた。ここで勝つことが大事だった」とコメント。クラブの公式サイトが伝えた。

さらに、この一戦の会場となった埼玉スタジアム2002は、YBCルヴァン杯決勝(対C大阪)で優勝を逃し、AFCチャンピオンズリーグ準々決勝(対浦和)で敗退に追い込まれるなど、苦渋を飲まされた因縁の地。そういうこともあり、「埼スタは今年3度目で、悔しい思いを2試合していて、タイトルを取るために越えなくてはいけないところだった」と述べている。
そして「とにかく中2日なので、やれるベストの準備をして大宮戦に臨むこと。勝てなくてはいけない試合がずっと続いている。ホームなのでサポーターも後押ししてくれる。最後は、みんな気持ちを合わせて臨みたい」と最終節への意気込みを語った。

2003年に川崎でプロとしてのキャリアスタートさせて以来、全てを捧げてきた中村憲剛。クラブとともに歩んできた「フロンターレの象徴」は、初タイトルを獲得することができるのか。12月2日に行われる最終節で、川崎はホームで大宮アルディージャと、鹿島はアウェイでジュビロ磐田と対戦する。今季のJリーグ王者が決まる運命の時はまもなく。

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