Group_A 第1節 コスタリカ 0-0 パラグアイ
2016年6月5日 / オーランド / 現地17時キックオフ
いよいよ開幕したコパ・アメリカ・センテナリオ。いきなり“死のグループ”となったグループAでは、’14年のW杯で旋風を巻き起こしたコスタリカと、南米の強豪パラグアイが激突した。
立ち上がりからアグレッシブさを発揮したのは、ラモン・ディアス監督率いるパラグアイ。コスタリカは5バックの守備を基軸に、カウンターから前線のB・ルイスなどが技巧を見せ対抗する。
パラグアイはデルリス・ゴンサレスを軸にチャンスをつくる。28分にはレスカノが最終ラインを破りネットを揺らすものの、ギリギリでオフサイドの判定。スコアは動かない。しかしパラグアイは守備でも強固なブロックをつくり効果的な縦パスを許さず、前半はやや彼らのペースと言える内容で折り返した。
後半に入っても堅い守備を見せる両チーム。シュートの少ない展開が続く。堅固なゾーンディフェンスに手を焼いていたコスタリカは、サイドのスペースを狙ったロングボールに活路を見いだそうとし、しだいにチャンスの数を増やしていく。
コスタリカのラミレス監督は早めにカードを切り、アソフェイファやベネガスを投入しリズムを変える。一方でパラグアイのディアス監督もベテランアタッカーのバルデスなどを投入。しかし、スコアが動くことはない。88分にはボラーニョスがワンバウンドするテクニカルなミドルシュートを見せるが、GKビジャールが飛びついてセーブしゴールならず。
アディショナルタイムにはカウンターをファウルで止めたワストンにレッドカードが出されるが、結局このままスコアレスドローで終了、勝点1を分け合う結果となった。堅守をベースに、あまりリスクを冒さずゲームを展開した両チーム。“死のAグループ”ではひとつの敗戦が命取りとなるため、初戦の戦い方としては手堅いといえただろう。しかしコスタリカにとっては、守備の要であうワストンの退場は、今後を考えると余計だったと言わざるを得ない。
[コスタリカ代表]
監督 オスカル・ラミレス
GK
パトリック・ペンベルトン(アラフエレンセ)
DF
ロナルド・マタリタ(ニューヨーク・シティ/アメリカ)
ケンダル・ワストン(バンクーバー・ホワイトキャップス/カナダ)
ジョニー・アコスタ(アラフエレンセ)
オスカル・ドゥアルテ(エスパニョール/スペイン)
クリスティアン・ガンボア(ウェストブロムウィッチ・アルビオン/イングランド)
MF
セルソ・ボルヘス(デポルティーボ・ラ・コルーニャ/スペイン)
イェルツィン・テヘダ(エビアン/フランス)
ブライアン・ルイス(スポルティング・リスボン/ポルトガル)
ジョエル・キャンベル(アーセナル/イングランド)
FW
マルコ・ウレーニャ(ミッティラン/デンマーク)
交代出場
59分 ランダル・アソフェイファ(エレディアーノ)
(OUT イェルツィン・テヘダ)
67分 ヨハン・ベネガス(モントリオール・インパクト/カナダ)
(OUT ジョエル・キャンベル)
77分 クリスティアン・ボラーニョス(バンクーバー・ホワイトキャップス/カナダ)
(OUT ブライアン・ルイス)
[パラグアイ代表]
監督 ラモン・ディアス
GK
フスト・ビジャール(コロコロ/チリ)
DF
ブルーノ・バルデス(セロポルテーニョ)
グスタボ・ゴメス(ラヌース/アルゼンチン)
パウロ・ダ・シルバ(トルーカ/メキシコ)
ミゲル・サムディオ(クラブ・アメリカ/メキシコ)
MF
デルリス・ゴンサレス(ディナモ・キエフ/ウクライナ)
ロベルト・ピリス(オリンピア)
セルソ・オルティス(AZ/オランダ)
オスカル・ロメロ(ラシン・クラブ/アルゼンチン)
FW
ホルヘ・ベニテス(クルスアスル/メキシコ)
ダリオ・レスカノ(インゴルシュタット/ドイツ)
交代出場
70分 エドガル・ベニテス(ケレタロ/メキシコ)
(OUT オスカル・ロメロ)
73分 ネルソン・バルデス(シアトル・サウンダーズ/アメリカ)
(OUT ホルヘ・ベニテス)
89分 ファン・イトゥルベ(ボーンマス/イングランド)
(OUT デルリス・ゴンサレス)
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
なし