立て直せるか
現在リーグ戦4連覇など国内の覇権を握るセルティックだが、今シーズンは様子が異なる。
CLはプレイオフで敗戦し、本戦へ進むことはできず、ELの舞台で戦っているが、ELリーグフェーズでは現在36チーム中24位。またリーグ戦では2位につけているが、首位をハーツに奪われており、6ポイント差をつけられている。さらにリーグカップ決勝ではセント・ミレンに敗れるなど、今シーズンは苦戦が続いている。
そんなセルティックはブレンダン・ロジャーズ前監督が10月末に辞任し、マーティン・オニール氏の暫定体制を経て、現在はウィルフリード・ナンシが指揮を執るも就任後14日間で4連敗と早くも厳しい視線が送られている。
前田大然のゴールで先制しながらも逆転負けを喫したダンディー・ユナイテッド戦の後、OBであるクリス・サットン氏はナンシー監督について「彼には心から同情する」と語り、古巣の状況を次のように語った。
「セルティックはまだプレシーズンではない。もしナンシーがプレシーズンを丸々過ごしていたら、状況は違っていたかもしれない。彼にはその期間がない。時間がないと言っているので、このチームを動かすのは非常に難しいだろう」
「マーティン・オニールが去って以来、一部の選手の自信が失われている。セルティックの現状、そして今シーズンずっとそうだったのだが、結局のところ、うまくいっていないのだ。彼はチームを機能させ、サポーターの信頼を取り戻す必要がある。日曜日は本当に興味深い日になるだろう。セルティック・パークの雰囲気がどうなるかだ」
「セルティックはチャンピオンズリーグに出場するために今シーズンのリーグで優勝しなければならない。それがすべてだ。グラスゴーのサッカーと他の場所との違いは、サポーターが監督に背を向けたらそれで終わりだ。我々はその状態にかなり近づいてるかもしれない。それがナンシーの問題で、だからこそ日曜日の試合(アバディーンとのホームゲーム)は興味深いものになるだろう」
同氏はナンシーに監督としての素質がないわけではないとも話しているが、現状チームをうまくマネジメントできていないと主張。サポーターの我慢の限界も近づいており、今週末のアバディーン戦では勝利が必要だと話している。
ここ数年国内で圧巻の強さを見せてきたセルティックはこの困難な時期を乗り越えることができるだろうか。