マンUが“5000万ポンド”の新トレーニングセンターを公開 最先端設備を備えたキャリントン新棟が始動

新トレーニングセンターをオープンしたユナイテッド Photo/Getty Images

クラブの未来を象徴

マンチェスター・ユナイテッドが、キャリントンのトレーニング・コンプレックス内に建設していた新たなファーストチーム専用施設を正式にオープンさせた。総工費は約5000万ポンドに達し、その規模と内容はまさに“世界屈指の高性能環境”と呼ぶにふさわしいものとなっている。『Manchester Evening News』が伝えている。

2024年には女子チームとアカデミー用の1000万ポンド規模のセンターが稼働していたが、今回のプロジェクトはファーストチームに特化した形で設計され、建築を手がけたのは『Foster + Partners』。オープン時期は2025-26シーズン開幕までを見込んでいたが、予定通り今夏のプレシーズンに間に合ったようだ。

この施設にはフィットネス、栄養管理、リカバリー、チームの一体性を軸とした最新鋭の設備が導入されており、建築責任者を務めたノーマン・フォスター氏は「予算内での完工だった」と説明。施設内は自然光を多く取り入れ、選手とスタッフの意見を反映した開放的なデザインが採用された。

施設はすでにファーストチームの選手たちに引き渡され、幹部スタッフの多くも移転を完了している。また、オールド・トラッフォードからも複数の職員が移動しており、クラブ全体の“融合”を意識した運用体制が始動している。

完成セレモニーにはサー・アレックス・ファーガソンと共同オーナーのサー・ジム・ラトクリフが出席。サー・アレックスはかつてキャリントンの旧施設設計に一部不満を抱いていたが、今回の刷新は彼の意見も取り入れた形となった。

なお、施設刷新の契機のひとつはクリスティアーノ・ロナウドの復帰に伴う発言であったとされる。2021年に復帰した同選手は「クラブは時が止まったようだった」としてプール、ジム、ジャグジーの旧式化を指摘。その後、2022年には新しい食堂やプール改修が行われたが、さらなる刷新はラトクリフ氏の判断を待つこととなった。

クラブの新CEOを務めるオマール・ベラダ氏も「スタッフと選手が一体となることで、高性能かつ協調的な文化を築くことができる」とコメントしている。ユナイテッドは今、ピッチ外でも“変革”の段階に突入した。

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