今季のドイツ・ブンデスリーガでサプライズプレイヤーの1人となったのがマインツMF佐野海舟だ。鹿島アントラーズから加わった佐野はドイツでほぼ無名の存在だったが、開幕から守備的MFとして大活躍。すぐにチームの絶対的主力となった。
マインツは佐野を250万ユーロで獲得しており、世界的には無名だった日本人選手を安価で引き抜いた目利きは見事と言えるか。『90min』は今季の『ベスト新戦力TOP20』を選出しているが、そこでも佐野は20位に入っている。
このランキングは単なる実力や貢献度だけでなく、獲得コスト、その後の市場価値上昇による売却益まで見込んでのランキングとなっている。
20位:佐野海舟(マインツ)
19位:アレッサンドロ・ボンジョルノ(ナポリ)
18位:ウィリアム・パチョ(パリ・サンジェルマン)
17位:ミカ・ビエレス(モナコ)
16位:フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
15位:ジョアン・ネヴェス(パリ・サンジェルマン)
14位:リアム・デラップ(イプスウィッチ・タウン)
13位:メイソン・グリーンウッド(マルセイユ)
12位:ヴィクター・オシムヘン(ガラタサライ)
11位:マヌ・コネ(ローマ)
10位:デジレ・ドゥエ(パリ・サンジェルマン)
9位:モハメド・アムーラ(ヴォルフスブルク)
8位:ヌーノ・タヴァレス(ラツィオ)
7位:ケフレン・テュラム(ユヴェントス)
6位:セール・ギラシ(ドルトムント)
5位:スコット・マクトミネイ(ナポリ)
4位:モイーズ・キーン(フィオレンティーナ)
3位:マテオ・レテギ(アタランタ)
2位:マイケル・オリーセ(バイエルン)
1位:ディーン・ハイセン(ボーンマス)
結果はこうなった。ハイセンの場合はすでにレアル・マドリードへの移籍が決まっていて、レアルは獲得に6000万ユーロを投じている。ボーンマスは昨夏1520万ユーロでハイセンのことを獲得しており、1シーズンのブレイクから多額の売却益を手にすることになる。
バイエルンのリーグタイトル奪還に大きく貢献したオリーセ、2100万ユーロでアタランタに加わり、25ゴールを挙げてセリエA得点王に輝いたレテギ、1300万ユーロで加入し、レテギを追う18ゴールを決めたキーンのイタリア人FWコンビが上位にいるのも興味深い。ナポリのスクデットに貢献したマクトミネイも今季を代表する大当たりの新戦力だ。
まさに孤軍奮闘とも言うべきか、21ゴールを挙げてドルトムントを再びCLの舞台へ導いたギラシも絶賛されるべき貢献度だ。
コスト的に佐野の250万ユーロはこの中でも破格であり、パフォーマンスを考えればもっと上位でもいいくらいかもしれない。今では1700万ユーロまで市場価値が上昇しており、ここからのステップアップも注目される。